課題と対応
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 05:54 UTC 版)
人月計算による工数見積もりでは、以下に示すような問題が発生しやすいため対応方法について検討可能であるが、実現可能であるとは限らない。 人月という単位は、1か月の稼働日数を定めていない。そのため実稼働を20日として計算した1人月と、30日として計算した1人月は見掛け上同等であるといけないので何日で計算したかを付記する必要がある。 熟練者の1人月と初心者の1人月の区別がない。そのため、工数見積もりの段階では熟練者を想定していても、実際の作業では初心者しか揃えられない場合、納期に間に合わなくなったり品質を確保できなくなったりする。そのため想定した一人の熟練度を横顔(profile)として示すとよい。 人月の考え方では、納期に間に合わない場合には、作業員を増員すればよいことにはならない。足りないのが時間なのか能力なのかの判定が先に必要である。実際に、増員された作業員の教育のために、既存の作業員の能率が低下するため、プロジェクトはさらに遅延する。(ブルックスの法則 - 『人月の神話』より)
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