課題と将来性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/02 16:40 UTC 版)
「Windows Forms」の記事における「課題と将来性」の解説
Windows Formsは.NET Framework 1.0のリリースとともに登場したが、.NET 2.0で機能追加や仕様変更がなされた後は大きな変化がない。後発のデスクトップアプリケーションフレームワークであるWPFに比べると、マルチタッチやDPI Awareなどに標準で対応していないなど、最新の技術動向は反映されにくい傾向にある。.NET 4.5.1, .NET 4.5.2, .NET 4.6, .NET 4.7ではそれぞれ高DPI環境下でのWindows Formsコントロールのリサイズに関する機能が徐々に拡張・改善されているが、既定ではなくオプトインである。 また、Visual C++にはバージョン2010までWindows Formsのアプリケーションプロジェクトテンプレートが存在していたが、バージョン2012以降は削除されている。もともとVisual C++においてマネージコンポーネントであるWindows Formsを扱うにはC++/CLI言語を使用する必要があったが、C++/CLIはマネージコードとアンマネージコードの相互運用を行なうグルー言語用途としてのみ使用することが推奨されている。 しかし、後継となるWPFはMFCやWindows Formsの完全なスーパーセットではなく、一部は同等機能が用意されていない。Win32/MFCやWindows Formsで作成されたコード資産を再利用するため、WPFアプリケーションでもWin32/MFCやWindows Formsとの連携を行なうシナリオを想定した相互運用機能が用意されている。 .NET Core 3.0では、Windows版限定ではあるがWPFとともにWindows Formsが実装された。.NET Frameworkのメジャーアップデートは4.8で最後となるが、メンテナンスは継続される。
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