課題と論点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 03:37 UTC 版)
「国家安全保障戦略」では「日米同盟を基本としつつ、その他の各国とも協力関係を拡大・進化させる」としているが、これについて、日米同盟の偏務性(非対称な同盟関係)の問題や、将来的に米国以外の国との関係の深化をどの程度まで進めるべきか、2国間協定と多国間協定のどちらを選択するのか、それらが日本国憲法が認める自衛権の範囲を逸脱するのか否かなどが、法曹界、一部の政党、メディアから課題や問題点として指摘され論点となっている。 立憲デモクラシーの会において、千葉眞は積極的平和の曲解であり(ジョージ・オーウェルの小説『1984年』に描かれる)「戦争は平和である」式のダブル・シンク(二重思考)、あるいはダブル・トーク(二重語法)ではないかと批判した。また、平和学の権威で積極的平和を提唱した提唱者ヨハン・ガルトゥングは「私が1958年に考えだした『積極的平和(ポジティブピース)』の盗用で、本来の意味とは真逆だ」と主張している。 英語表記では、ガルトゥングの積極的平和は「Positive Peace」なのに対し、積極的平和主義は「Proactive Contribution to Peace」で用いられている単語が異なり、日本語表記でも「主義」が付くか否かの違いがあるが、2015年(平成27年)9月4日の参議院特別委員会において岸田文雄外務大臣は、安倍政権の積極的平和主義について「貧困や搾取に対処すべきであるという観点では、ガルトゥング博士の積極的平和と重なる部分は多い」と答弁している。
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