誘致に伴う公園の整備
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/22 15:35 UTC 版)
「尼崎市小田南公園軟式野球場」の記事における「誘致に伴う公園の整備」の解説
小田南公園整備事業に関する基本協定では、小田南公園の整備区域を北側(阪神本線と阪神なんば線の高架橋に挟まれた公園供用部分)と南側(なんば線高架橋南側の公園未供用部分)に分割することを前提に、阪神電鉄が2022年12月から施設の建設に着手することを想定。北側には、球団専用のメイン球場(3階建ての球場で最大収容人数4,400人)および練習場、小田南公園野球場(サブ球場)、一般園地を建設した上で全域を市へ寄附する。南側には、球団専用の室内練習場、選手寮・クラブハウス、駐車場などを建設。尼崎市は、2025年2月1日までの供用開始を目途に、公園供用部分に関する営業権を40年契約で阪神電鉄に付与する。その一方で、建設の期間中には、尼崎市立琴ノ浦高等学校のグラウンドを市民に無料で開放。メイン球場についても、タイガースが尼崎市外での春季キャンプによって使用しない期間(2月頃)に市民へ開放することを検討している。 メイン球場は阪神大物駅の北改札口から南東の方角(徒歩で5分圏内の場所で軟式野球場の隣接地)に建設されるため、阪神電鉄では駅と球場をつなぐ歩道も整備。既設の遊歩道を拡幅したうえで、自転車専用道路と歩道を分離するほか、沿道に緑地帯を新設する。 タイガースでは、以上の整備が想定どおりに進んだ場合に、鳴尾浜球場の使用を2024年シーズンで終了。翌2025年シーズンから、二軍の本拠地を上記のメイン球場へ移転する。タイガースの二軍が尼崎市内の球場を本拠地として使用するのは、浜田球場の使用終了以来30年振りだが、西宮市では鳴尾浜球場の使用終了後も尼崎市へ協力する姿勢を示している。 なお、メイン球場建設予定地の遊歩道の周囲には、イチョウの並木がおよそ300メートルにわたって植わっている。この並木道は秋の名所にもなっていて、公園を利用する市民から「(メイン球場の建設後も)自然を残して欲しい」との要望が相次いでいるため、建設に際してはイチョウの木を園内の別の場所に植え替えるなどの代替措置が検討されている。
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