詰めの甘さに泣いたフェラーリ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/24 22:54 UTC 版)
「2018年のF1世界選手権」の記事における「詰めの甘さに泣いたフェラーリ」の解説
フェラーリは、今季唯一全てのレースで入賞を果たしたマシンの好調やキミ・ライコネンの5年振りの優勝など明るいニュースもあったが、前年同様にシーズン後半で失速し、ドライバーズとコンストラクターズ部門共にチャンピオンを逃す結果となった。 ドライバー面でいえばミスらしいミスをしなかったハミルトンに対し、ベッテルはスピンや接触など度重なるミスを犯した。特に第11戦ドイツGPでの首位走行中からのリタイアを筆頭にそれがなければ得られたであろうポイントは結果的にタイトル争いに大きな影響を与えた。また、ベッテルのミスについては、1996年王者デイモン・ヒルが「ベッテルはプレッシャーにさらされておかしくなってしまったのではないか」と擁護した声もあったが、内容は違えど「ミスをなくさない限りハミルトンに勝てない」という厳しいコメントが多く、勝てないベッテルに批判が集中した。 また、チーム面でもメルセデスが第16戦ロシアGPの一件のようにボッタスの勝利を事実上犠牲にしてもタイトル獲得を優先するという冷徹さと戦略の一貫性を見せたのに対し、フェラーリはそれらを決断できなかった甘さもタイトル争いに影響した。 2016年王者のニコ・ロズベルグはベッテルに対し、「これほど多くのミスを犯しては、ルイス・ハミルトンを倒すことはできないよ」と指摘した一方で「フェラーリはあまりに多くの戦略ミスを犯し、チームのまとまりもなかった」とも指摘。2014年、2015年とかつてチームメイトだったハミルトンに打ち負かされた経験から、ミスを繰り返したベッテルには”自信を取り戻す”、チームには“詰めの甘さ”を克服する事がタイトル奪還のカギであるとコメントした。
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