設備、用途
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/05 17:01 UTC 版)
815型 船体 船体は、長首楼船型を採用し、船尾に中型ヘリコプター1機が着艦できるヘリコプター甲板を有する。 船首 815型は艦橋直前に光電セオドライトを装備しており、飛行目標の光学的追跡を可能としている。 船体中央部 船体中央部には大型の主追跡レーダーが装備され、1,000km範囲の弾道ミサイル、人工衛星の追跡能力を有しているものと思われる。 艦橋 艦橋上部には小型の追跡レーダーがあり、主追跡レーダーと同期可能で、短距離弾道ミサイル、対艦ミサイルなど短距離を飛行するターゲットの追跡が可能とされている。艦橋の後方には高さ46mの四角錐型のマストがあり、HFからXバンドまでの無線通信検出アンテナ、レーダー信号受信アンテナなど計47個の各種アンテナやレーダー探知アレイが取り付けられている。 船体後部 後部プラットフォーム上にあるアンテナは船上監視レーダーとされていた。 建造当時は情報収集と弾道ミサイルの追跡を主任務としており、レーダーのアンテナサイズ等から準中距離弾道ミサイルなど1,000km範囲の飛行目標を追跡・監視できるものと判断されていた。 815A型(北極星号改装後) 改良を加えた815A型(別名815G型)は船首上端の壁に稜線があり、切り立っている。武装はH/PJ14型30mm艦砲1基と14.5ミリ機関砲2基を備えるなどの外観上の違いがある。排水量は6600トン程度に増加している。前部のセオドライトは自動化され、船のシステムと統合されたH/ZGJ-1/1A光電トラッカーに換装された。艦橋上部の追跡レーダーはHLJQ-366の改良型と思われるアクティブ/パッシブ検索レーダーに置き換えられた。このレーダーはパッシブで700km以上の距離でアメリカの空母を探知したとされる。856、857番艦では艦橋上部のレドームが円筒形になり、回転式フェイズドアレイレーダーが搭載されているものと思われる。主追跡レーダーはパッシブレーダー信号検出アンテナ(同種のアンテナはフランス海軍の情報収集艦「デュピュイ・ド・ローム (情報収集艦)」にも搭載されている)に置き換えられたため、815A型は弾道ミサイル追跡機能を保有していない。後部プラットフォーム上のアンテナは艦対機通信中継用のアンテナとなり、電子偵察装置を搭載したヘリコプターやUAVからリアルタイムで返送された測定データを艦内の設備により分析しているとされている。船尾には2基の艦載衛星通信アンテナが装備された。マスト基部は密閉され、検出アンテナ用の追加のフィーダーを搭載することが可能となっている。 2017年9月14日のCCTVAsia Today WeiboビデオにてYin Zhuo少将は「815A電子偵察艦の重要な任務は、平時にレーダーと通信信号を収集し、対応する電磁対策を提供し、敵の暗号を解読することである」と強調した。
※この「設備、用途」の解説は、「東調級情報収集艦」の解説の一部です。
「設備、用途」を含む「東調級情報収集艦」の記事については、「東調級情報収集艦」の概要を参照ください。
- 設備、用途のページへのリンク