記録されている台数
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/22 08:53 UTC 版)
『日本自動車工業史稿』第2巻(1967年刊)に拠れば、空冷980㏄(943㏄)エンジンを搭載した車両だけで約230台が生産され、他に空冷1,300㏄(1,331㏄)、水冷1,800cc(1,487㏄)の大排気量型がそれぞれ約30台生産され、合計で「約291台」生産されたとされている。12台製作された試作車アレス号を加えると、合計で約303台が製作されたとされる。書籍等でオートモ号の生産台数に言及がある場合、多くの場合はこの『日本自動車工業史稿』記載の数値が引用されている。 1990年代にトヨタ博物館と国立科学博物館が復元車を作成するにあたって行った調査で、オートモ号の顧客台帳の検証が行われた。その中では、車両としては「257台」の記録があると推計されている。 表にすると以下の通りである。数値に齟齬がある原因について、トヨタ博物館の山内誠一は、『日本自動車工業史稿』記載の数値は「水冷機関の試作などを推定加算したものと思われる」としている。 エンジン形式製造時期生産台数史稿台帳アレス号空冷 780cc Lヘッド 1921年末に試作車(S型)として完成。 1台 – 水冷 1,610cc Lヘッド 1921年末に試作車(M型)として完成。 1台 – 空冷 943cc Lヘッド 1923年9月以降に製造開始し、同年中に10台の試作車全てが製造されたと推定されている。 10台 – オートモ号空冷 943cc OHV 1924年10月以前に試作車2台。同年11月から販売開始し、1927年3月まで生産。 約230台 214台 空冷 1,331㏄ OHV 1927年3月から同年8月まで生産。 約30台 30台 水冷 1,487cc OHV 詳細不明。 約30台 13台 水冷 1,800cc Lヘッド 試作車で、未完成と推定されている。 1台 – (アレス号を除く)累計生産台数 約291台 257台
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