観測隊の任務
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/19 02:39 UTC 版)
1.地上における気象観測および観察(Obs) 気圧 温度(現在値、毎日の平均値、最小および最高値) 相対湿度 視程 コペンハーゲン方面の天気型分類 風向、風速 雲(種類、高さ、移動方向、雲量) 降水 (雨、雪の量) 蒸発量 土壌温度(土、雪、氷上、海上) 1944年9月15日の観測開始から1945年9月5日の投降まで、中断することなく1日8回(3時間に1回)の観測が実施されていた。得られた気象情報は暗号化され、1日3回行われた定時連絡の際にトロムソ海軍通信局へと送信された。また、トロムソからはベルリンの海軍総司令部へとテレックスで転送されていた。敗戦後、ハウデーゲン観測所が収集した気象情報はコペンハーゲンにて解読された。SYNOPが用いられていた。 2.ラジオゾンデによる高層気温・気圧の観測(Temp) ハウデーゲン観測所では、ラジオゾンデを用いた観測を140回実施した。1944年11月に6回実施された後、1944年12月1日から1945年2月2日までは毎日実施された。それから5月8日の敗戦までに22回、敗戦から投降までに12回実施されている。得られた気象情報は暗号化され、毎日18時00分にトロムソへと送信された。これらのラジオゾンデは平均して高度11,500m近くまで到達していた。 3.測風気球を用いた高層風量の観測(Pilot) ラジオゾンデ放球時には、同時に記録機付セオドライトを用いた気球追跡が実施され、これによって風量観測が行われた。敗戦後の1945年7月5日から9月3日までの期間には、電池の不足のためにラジオゾンデが使用できず、気球のみを用いた風量観測が16回実施された。
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