観光コンセプト「白雪姫の街」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/16 03:45 UTC 版)
「ロール・アム・マイン」の記事における「観光コンセプト「白雪姫の街」」の解説
ロールの薬剤師で薬剤史研究者のカール・ハインツ・バーテルスと、ロール生まれの彼の友人である博物館館長ヴェルナー・ロイプルと靴職人マイスターのヘルムート・ヴァルヒは、1985年と1986年に、彼らの故郷とその周辺のシュペッサルト山地にメルヘン「白雪姫」のゆかりの地であることを示す標識を設置した。バーテルスは、白雪姫に歴史上のモデルがいるとすれば、それはロールの女性に違いないという説を唱えている。彼はその著作「白雪姫 − シュペッサルトの寓話学」で「寓話学の学術的手法」、すなわち「歴史的事実によって証明し、精確に配置する」によりこの説を根拠づけている。 ロールを「白雪姫の街」と称し始めることで、市はこの説を観光コンセプトに取り込んだ。2012/13年から、シュペッサルトのA3号線沿いに立てられたアウトバーンの標識には「白雪姫の街」と記されている。市と郡は、このテーマに沿った様々な観光の機会をもうけている。たとえば、ロール城のシュペッサルト博物館には「喋る鏡」などの展示品がある。「白雪姫の遊歩道」も設けられた。この遊歩道は、かつての鉱山集落ビーバーの「7人のこびと」までシュペッサルトの山中を、ロールの「寓話学者」が提唱する白雪姫の逃走ルートをたどる。地元の「白雪姫」サークルは、それまで以上に街の景観に童話の人形を根付かせることに寄与している。 「白雪姫がロールに魔法をかける」というモットーで開催された2013年の市の芸術家コンクールで、樹木のような外観の抽象的な像のデザインが1位を受賞した際、公共のスペースに設置する芸術作品として受け容れることについて論争が起こった。約10万ユーロという推定制作費と像の外観の両面から、多くの市民や市議の拒絶反応が起こった。
※この「観光コンセプト「白雪姫の街」」の解説は、「ロール・アム・マイン」の解説の一部です。
「観光コンセプト「白雪姫の街」」を含む「ロール・アム・マイン」の記事については、「ロール・アム・マイン」の概要を参照ください。
- 観光コンセプト「白雪姫の街」のページへのリンク