覆面の舞踏者とは? わかりやすく解説

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覆面の舞踏者

作者江戸川乱歩

収載図書陰獣新装版
出版社春陽堂書店
刊行年月1987.6
シリーズ名江戸川乱歩文庫

収載図書陰獣
出版社講談社
刊行年月1987.12
シリーズ名江戸川乱歩推理文庫

収載図書湖畔事件復刻版
出版社春陽堂書店
刊行年月1993.11
シリーズ名創作探偵小説

収載図書江戸川乱歩短篇 3 怪奇幻想
出版社筑摩書房
刊行年月1998.7
シリーズ名ちくま文庫

収載図書夢遊病者の死
出版社角川書店
刊行年月2000.6
シリーズ名角川ホラー文庫

収載図書陰獣江戸川乱歩全集 第3巻
出版社光文社
刊行年月2005.11
シリーズ名光文社文庫


覆面の舞踏者

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/09/20 09:05 UTC 版)

覆面の舞踏者』(ふくめんのぶとうしゃ)は、江戸川乱歩が発表した短編小説

概要

1926年(大正15年)1~2月、新潮社の『婦人の国』に掲載された。大正14年の末に上京したときに注文を受け、長野県の温泉で前半を、大阪市外の自宅に帰って後半を書いたそうである[1]

あらすじ

「私」は、友人である井上次郎から誘いを受け、富豪の井関が主催する「覆面舞踏会」に参加する。参加者は皆、仮装と覆面で互いの正体を隠し、声を発することも禁じられている。やがて世話人が現れ、参加者に配られた番号札によって男性17人、女性17人がそれぞれ番号によってペアを組むよう指示が出された。部屋の照明が落とされ、番号の同じ男女がペアとなり、ダンスを踊りだす。「私」の相手となった女性は、初対面のはずなのにどこか知っているような感覚を覚えた。ダンスの後には隣室で酒宴が催され、参加者たちは覆面の下から酒を飲み交わす。酔いが回るにつれて、場の空気はさらに混沌としていった。

酔いと興奮の中で、「私」は記憶が定かではなくなり、気がつくと見知らぬ部屋のベッドで目覚めた。枕元には一枚の紙があり、そこには「私」を非難する走り書きがしてあった。手紙の主は井上の妻、春子だった。しかし世話人の井関は、夫婦同士がペアになるように、同じ番号札を渡したと語っていた。なぜ取違いが発生したのか。番号札を確認すると「十七」と記載されていた。「私」は1と7とを間違えて、十一番と呼ばれた時に返事をしたのだった。そして井上までがその番号を間違えたのだった。

収録作品

脚注

出典

  1. ^ ちくま文庫の自作解説より

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