要望事項
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 02:22 UTC 版)
26日午前6時半ごろ香田大尉が陸相官邸で陸相に対する要望事項を朗読し村中が補足説明した。 現下は対外的に勇断を要する秋なりと認められる 皇軍相撃つことは避けなければならない 全憲兵を統制し一途の方針に進ませること 警備司令官、近衛、第一師団長に過誤なきよう厳命すること 南大将、宇垣大将、小磯中将、建川中将を保護検束すること 速やかに陛下に奏上しご裁断を仰ぐこと 軍の中央部にある軍閥の中心人物(根本大佐(統帥権干犯事件に関連し、新聞宣伝により政治策動をなす)、武藤中佐(大本教に関する新日本国民同盟となれあい、政治策動をなす)、片倉少佐(政治策動を行い、統帥権干犯事件に関与し十一月事件の誣告をなす)を除くこと 林大将、橋本中将(近衛師団長)を即時罷免すること 荒木大将を関東軍司令官に任命すること 同志将校(大岸大尉(歩61)、菅波大尉(歩45)、小川三郎大尉(歩12)、大蔵大尉(歩73)、朝山大尉(砲25)、佐々木二郎大尉(歩73)、末松大尉(歩5)、江藤中尉(歩12)、若松大尉(歩48))を速やかに東京に招致すること 同志部隊に事態が安定するまで現在の姿勢にさせること 報道を統制するため山下少将を招致すること 次の者を陸相官邸に招致すること26日午前7時までに招致する者――古荘陸軍次官、斎藤瀏少将、香椎警備司令官、矢野憲兵司令官代理、橋本近衛師団長、堀第一師団長、小藤歩一連隊長、山口歩一中隊長、山下調査部長 午前7時以降に招致する者――本庄、荒木、真崎各大将、今井軍務局長、小畑陸大校長、岡村第二部長、村上軍事課長、西村兵務課長、鈴木貞一大佐、満井中佐
※この「要望事項」の解説は、「二・二六事件」の解説の一部です。
「要望事項」を含む「二・二六事件」の記事については、「二・二六事件」の概要を参照ください。
- 要望事項のページへのリンク