補修と次世代
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/07 16:12 UTC 版)
1875年(明治8年)創建の現在の大鳥居は、台風での破損修理以外での大規模補修は1909年(明治42年)・1925年(大正25年)・1950年(昭和25年)・1965年(昭和40年)・1994年(平成6年)に行われている。いずれも柱基礎部の補強、腐朽部分の除去、根継ぎの取替修理などである。1950年の根継ぎ材は貨車で運ばれたが、あるところのトンネルの入り口で立ち往生したというエピソードもある。 1990年代以降、賽銭感覚で主柱に硬貨を挟む迷惑行為が続いていた。 2009年。根継部は表面をコーティングし防水加工していた。これは木地とパテの隙間に硬貨を挟んでいる(文化財保護法違反)。 2017年。明治8年創建の主柱の亀裂にむりやり硬貨を差し込んでいる(文化財保護法違反) 令和の大工事 陸側より 令和の大工事 海側より 厳島神社大鳥居 令和の大工事の作業用通路 こうした損傷や老朽化対策として、2019年(令和元年)から大規模修繕工事が行われた。 また平成3年台風第19号で厳島神社が大きな被害を受けたことから、それを教訓として大鳥居に必要なクスノキを確保するため、宮島町有志で「宮島千年委員会」を結成、県内外でクスノキ育成に取り組んでいる。この活動の一環として厳島の国有林内に、大鳥居用材のクスノキ確保を目的とした「悠久の森」、檜皮採取用のヒノキ確保を目的とした「檜皮の森」を設け、官民で島内での次世代用材の育成を続けている。
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