装備機材
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/06 23:33 UTC 版)
作業用機材として以下のものが開発された。取り外し可能な装備の運搬用には牽引式の附属車が試作されたが、行動力低下が著しく採用されなかった。その後、九四式六輪自動貨車の改修車や、装軌式の器材運搬車(KU車)が用意された。 爆薬投下装置 - トーチカ爆破用に300kgの特殊爆薬を運搬し、車内操作で落下させる。 衝角 - 鉄条網や樹木の排除に使用。性能不足で、専用車の伐開機が開発される。 起重機 - 倒した樹木の除去用クレーン。専用車の伐掃機が開発される。 超壕装置 - 対戦車壕の突破用架橋設備。丁型までは折り畳み式の橋を繰り出す方式で、戊型は萱場工業の設計によるカタパルト射出式に改良。後に新型戦車随伴用には装甲作業機では低速として、専用車の超壕機 TGが開発される。 掘削装置 - 牽引式の鋤を使用も性能不足。専用の潜行掘壕機(SK)が研究された。 地雷掃器 - 車体前部に鋤を取り付け、車内から操作して降ろして使用。木の根などがあると十分に機能せず、冬季には地面凍結のため使用不能。専用機材の地雷処理車(チユ)が開発される。 火炎放射器 - 2~3本の放射管を有する。燃料タンクは側面及び後部に外装式だったが、戊型は車内タンクに変更。 撒毒装置 - タンクは火炎放射器用と兼用。訓練はほとんど行われず、実戦例もないようである。 消毒装置 - 化学兵器制圧用にさらし粉撒布装置が試作されたが、制式化されず。掘削装置などを流用して土砂をかけて処理する方式となった。 煙幕展張装置
※この「装備機材」の解説は、「装甲作業機」の解説の一部です。
「装備機材」を含む「装甲作業機」の記事については、「装甲作業機」の概要を参照ください。
- 装備機材のページへのリンク