衛星データ放送サービス開始
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「サテラビュー」の記事における「衛星データ放送サービス開始」の解説
衛星データ放送サービスは1995年4月23日からセント・ギガ衛星データ放送 スーパーファミコンアワーの名称で、広告収入による無料放送の形態により本放送を開始した。データ放送を受信するには受信機器を揃えるのみでよく、セント・ギガとの受信契約や有料放送を受信するためのBSデコーダーは必要としなかった。 放送は毎日昼12時から深夜2時まで行われた。1時間あたりゲームや文字情報番組を交代で2-3番組、一部時間帯を除き番組ガイドを常時配信する編成を基本とし、夕方を中心とした数時間は同時に放送されるラジオ番組とデータ番組を連動させた「音声連動番組」の時間に割り当てた。セント・ギガのラジオ放送は有料放送のため通常はスクランブルが掛けられ、加入者以外は聴くことはできなかったが、この音声連動番組の時間帯は無料のノンスクランブル放送で行われ、セント・ギガとの契約およびBSデコーダーの有無、サテラビューの有無に関わらずラジオ音声を聴くことができた。 スーパーファミコン向けにソフトを発売した主要サードパーティー各社も積極的に関与した。スクウェアは『クロノ・トリガー』のサウンドテストなどデモ番組を放送し、ラジオ番組にはスタッフがインタビューに出演した。アスキーはサテラビュー向けにゲームソフトを供給した他、放送開始とともに『月刊ファミコン通信攻略スペシャル』の増刊、姉妹紙として、データ放送の番組表、放送されるゲームの内容や攻略情報、番組出演者へのインタビューなどを掲載した月刊誌『サテラビュー通信』を刊行した。ハドソンはサテラビュー専用に供給したゲームソフト『鮫亀』のテレビCMを製作・放送した。このCMは鮫亀のテーマソングとともに福原愛が登場し、店頭では売っていないソフトであることが告知された。 広告資材では衛星放送による新サービスであることを強調した「宇宙から新しいゲームが降りそそぐ。」、視聴者が参加する放送であることを示す「聴く、見る、遊ぶ、参加する!!」のキャッチコピーが用いられ、「世界初の衛星データ放送」と説明された。このデータ放送は一部ではマルチメディアの実例として、さらにはラジオやテレビに続く新しい放送形態として期待された。
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