藻岩原始林とは? わかりやすく解説

藻岩原始林

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 09:58 UTC 版)

藻岩山」の記事における「藻岩原始林」の解説

開拓使1871年明治4年)より7種(イチイ・ハリギリ・イヌエンジュ・ヤマグワ・トドマツ・カツラ・エゾヤマザクラ)の立木伐採禁じ1873年明治6年)に官林定めると、藻岩山円山禁伐として保護された。しかし、1882年明治15年)の開拓使廃止による三県一局時代経て北海道庁1886年明治19年〉-1887年明治20年〉)となると樹木伐採禁止緩和され針葉樹など一部伐採されるうになる明治時代中頃には南側木材伐採され、この藻岩山札幌に近いこと、近く豊平川用いた水運利用できることから、北の沢川から豊平川創成川経由して札幌まで流された。 1892年明治25年)に来日したアメリカ植物学者サージェントは、札幌農学校出身藻岩円山研究フィールドとした植物学者宮部金吾案内藻岩山訪れ、その狭い地域における植生多様性を『日本森林植物誌』(英: “Forest flora of Japan”、1894年)で世界的にも珍しいと紹介したその後明治時代末から大正時代初頭になると北海道主な原始林保存検討され北東斜面にあるシナノキミズナラダケカンバなどの広葉樹生い茂る「藻岩原始林」が、1915年大正4年)に北海道庁より原生天然保護林指定された。その後1921年大正10年3月3日、「円山原始林とともに北海道最初天然記念物史蹟名勝天然紀念物)に指定された。指定区域は284.7ヘクタール (284.68ha) の国有林であり、天然記念物になる以前開拓使時代から伐採などの利用禁止されてから今日まで、一度も人の手入ったことのないという厳密な意味での原始林ではなく原生林に近い天然林にあたる。1969年昭和44年11月文部省北海道教育委員会により「天然記念物 藻岩山原始林」碑が、藻岩山山頂ロープウェイ終点広場慈恵会病院登山口建立されている。 南(南西斜面原生林明治時代数度山火事により焼失し天然記念物区域指定されておらず、太平洋戦争後はスキー場などに利用された。

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