藤本直樹(ふじもと なおき)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 09:31 UTC 版)
「ラジエーションハウス」の記事における「藤本直樹(ふじもと なおき)」の解説
「死者からのメッセージ」編の患者。藤本家の長男で、家の近所の空き地で倒れているところを弟の雄太に発見され、その後死亡が確認された。再婚を快く思っていなかった時があり、父の勝彦には反抗気味で、夜遊びもするようになり、母の歩美の財布から金を抜き取ることもあった。最初は死因に繋がる外傷や持病がなく、上空にボールを投げ自らキャッチする練習を最近していたため、心臓震盪が考えられた。最初は勝彦と歩美がAiを拒否していたが、小野寺に諭された歩美がAiを承諾する。スライス厚1mmと5mm、肺野や3D、MPRなどの再構成画像、合わせて2000枚もの写真をチェックした結果、脳や心臓に異常は無く肝臓に肝右葉前側区挫傷があったことから、直樹の死因は肝臓破裂による出血性ショックだと判明する。ボール程度では肝臓は破裂しないので、事故あるいは殺人が確定する。直樹の腕には痣があり、裕乃は虐待の可能性を考える。小野寺たちは警察に連絡した後、勝彦と歩美にこのことを報告するが、聞き込みにて勝彦を怒らせてしまう。唯織と裕乃はロビーにて雄太と出会い、そこで雄太と直樹はよくキャッチボールをしていたことを知り、腕の痣はキャッチボール中に出来たものと判明し、当時雄太は直樹から財布を忘れたから持ってきてほしいと頼まれたことを知る。二人は藤本家の近所に住む山村とも会う。その直後唯織は肝臓破裂について調べ、直樹は空き地で何者かに左手でのリバーブローのような打撃を受けたのではないかと話す。勝彦はまたしても怒り出すが、右利きかつ格闘技の経験もないため、彼は犯人ではなかった。唯織は犯人は山村だと言い当てる。山村の手には空手をやっている人に見られる拳ダコがあり、右ポケットに入れていた携帯電話をわざわざ左手に持ち替えて操作し、また右ポケットに戻したこと、唯織が右上に狙って投げたボールをあえてバックハンドの体制を取り左手でキャッチしたこと、前述の雄太の財布の話から、直樹の持ち物には財布があり、逆に携帯電話がなかったこと、左ポケットに直樹の携帯電話を持っているかもしれないと思い、勝彦の携帯電話から直樹にかけると山村の左ポケットから着信が入り、その携帯電話は直樹のものだったこと、そしてそこに入っていたメールのやり取りが決定的証拠になった。山村も父親の存在を快く思っておらず、直樹のことは仲間だと思っていたが、彼が家族に迷惑をかけたくないと言い出したことで裏切られたと思い、空き地で肝臓部を思い切り殴ってしまった。その後、直樹の遺体は司法解剖に回され、山村は警察署へと連行された。直樹は反抗気味の勝彦とは親孝行したいと思っていたようで、携帯電話の勝彦の着信履歴には「お父さん」と書かれていた。
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