蒸気機関車の保存運転
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/10 14:23 UTC 版)
「若桜鉄道若桜線」の記事における「蒸気機関車の保存運転」の解説
2007年8月、兵庫県多可町で保存されていた蒸気機関車C12 167を譲り受けて整備を行い、若桜鉄道開業20周年となった同年10月14日、コンプレッサーからの圧縮空気を動力源として若桜駅構内を走行した。同駅構内にある転車台・給水塔などと蒸気機関車が、古きよき風景をかもし出していることから、観光団体のツアーにも評判である。なお、同車は若桜線で終戦を迎えた機関車でもある。 鳥取県も県の公式ホームページで、観光業者への観光ルートとして、若桜鉄道を利用して若桜駅の鉄道文化施設を見学するツアーを斡旋しており、利用促進に官民挙げて取り組んでいる。一連の取り組みは、国土交通省の地方鉄道活性化の一例として取り上げられている。 日本で初めて、沿線全体の古い施設を一括して登録有形文化財として登録するよう申請し、2008年、若桜、丹比、八東、安倍、隼、因幡船岡各駅の本屋及びプラットホーム、その他橋梁や転車台など各種施設の登録が告示された。 若桜鉄道ではこの蒸気機関車C12 167の本線走行を目指しており、2015年4月11日、社会実験として、若桜 - 八東間をDD16形ディーゼル機関車に牽引される形で往復運転を行った。ただし、C12 167は車籍がないため「線路閉鎖された線路上で運転される事業用車両」としての扱いで、ディーゼル機関車と蒸気機関車の間に連結される12系客車には、乗客の代わりにかかしを載せた。 2016年以降は、5月1日を語呂合わせで「恋の日」とし、これにあわせてピンク色に塗装されてイベントに登場しており、連結したトロッコに観光客を乗せて駅構内を走ることもある。
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