若き幹部達
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 02:20 UTC 版)
親衛隊の人事規則には親衛隊中将以上には原則として45歳以上、親衛隊准将は40歳以上、親衛隊大佐は35歳以上、親衛隊少佐は30歳以上という年齢制限が定められていた。しかし実際にはこの年齢より若くしてその階級に達している者が多い。1939年1月時点で親衛隊大将は11名いたが、うち6名は44歳以下であった。同じく親衛隊中将は23名いたが、うち12名が44歳以下であった。他の軍隊組織と比較すればナチス親衛隊の幹部の若さは群を抜いていた。 最も若くして昇りつめたのはフリッツ・ヴァイツェル (Fritz Weitzel) という若い古参党員である。彼は1931年に27歳で親衛隊中将となり、1934年に30歳で親衛隊大将に昇進している。なお親衛隊全国指導者ハインリヒ・ヒムラーも28歳という若さで親衛隊全国指導者となっている。 世代別にみると1894年から1900年生まれが親衛隊大将の半数以上を占めており、最も多いのは1896年生まれである。以下は主な親衛隊大将の年齢に関する表である。 名前生年SS入隊(年齢)少将昇進(年齢)中将昇進(年齢)大将昇進(年齢)パウル・ハウサー 1880年 1934年(54歳) 1936年(55歳) 1939年(58歳) 1941年(60歳) ヨーゼフ・ディートリヒ 1892年 1928年(35歳) - 1931年(39歳) 1934年(42歳) テオドール・アイケ 1892年 1930年(37歳) 1934年(41歳) 1934年(41歳) 1942年(49歳) ヴィルヘルム・ビットリヒ 1894年 1932年(38歳) 1941年(47歳) 1943年(49歳) 1944年(50歳) ヨシアス・ツー・ヴァルデック 1896年 1930年(33歳) - 1932年(35歳) 1936年(36歳) フェリックス・シュタイナー 1896年 1935年(39歳) 1940年(44歳) 1942年(45歳) 1944年(48歳) ゴットロープ・ベルガー 1896年 1936年(39歳) 1939年(42歳) 1941年(44歳) 1943年(46歳) クルト・ダリューゲ 1897年 1930年(32歳) 1931年(33歳) 1932年(34歳) 1934年(36歳) ヘルベルト・オットー・ギレ 1897年 1931年(34歳) 1942年(45歳) 1943年(46歳) 1944年(47歳) エーリヒ・フォン・デム・バッハ 1899年 1931年(31歳) 1933年(34歳) 1934年(35歳) 1941年(42歳) カール・ヴォルフ 1900年 1931年(31歳) 1935年(35歳) 1937年(36歳) 1942年(41歳) エルンスト・カルテンブルンナー 1903年 1932年(29歳) 1938年(34歳) 1938年(34歳) 1943年(39歳) ヴェルナー・ベスト 1903年 1931年(28歳) 1939年(35歳) 1942年(39歳) 1944年(40歳) ラインハルト・ハイドリヒ 1904年 1931年(27歳) 1933年(29歳) 1934年(30歳) 1941年(37歳)
※この「若き幹部達」の解説は、「親衛隊 (ナチス)」の解説の一部です。
「若き幹部達」を含む「親衛隊 (ナチス)」の記事については、「親衛隊 (ナチス)」の概要を参照ください。
- 若き幹部達のページへのリンク