職歴と影響力
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/04 07:39 UTC 版)
極地における職歴の第一歩は、ケンブリッジ大学セント・キャサリンズ・カレッジ(英語版)大学院生として1991年に同学スコット南極研究所(英語版)に入ったときに始まり、当初はカナダの北極圏で働く。寒冷地好きはスコットランド育ちで培われたという。国際南極旅行業協会(IAATO)に環境管理者として2005年に参加すると、その後、業務部長を経て2013年には事務局長に任命される。その職責において持続可能な観光による成長をIAATOの戦略的計画に織りこみ、成長管理に取り組んでいる。 そのかたわらIAATOの活動対象として南極観光にかかわる南極条約締結国、あるいは国際海事機関を含むその他の政府機関にどう働きかけるか指揮をしてきた(たとえば極地コードの策定段階から関与して2014年採択を実現)。 さまざまな科学者や市民団体代表と組んで科学論文を発表し書籍を作り、そこから進展して南極大陸および南極周辺の小島サウスジョージア島を現場に、観光地のガイドライン一式を開発、一方で野生生物に接する観光に関する指針を提言し、無人航空機(UAV)などの新技術を導入した。他方で市民科学、普及啓発や教育の課題にも言及している。 「これは挑戦というよりもチャンス。市民科学者という存在が南極の保護継続を広める大使に育つこと、ソーシャルメディアほかの空間で教育機会を展開すること」 現在は私企業2社の取締役会長の職にあり、イギリス南極遺産信託( United Kingdom Antarctic Heritage Trust)と新カレドニア公益信託(Noble Caledonia Charitable Trust)の管財人を務める。
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