キルデアのブリギッド
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キルデアの聖ブリギッド(Brigid of Kildare、Brigit、Bridget、Bridgit、Brid、Brideとも。451年頃 - 525年頃)は、アイルランドのキリスト教の修道女。ブリジッドとも。聖パトリック、聖コルンバとともにアイルランドの守護聖人。カトリック教会、聖公会、正教会で聖人。祝日は2月1日(アイルランドでは伝統として、春の最初の日とされる)。乳児、鍛冶屋、養鶏業者、私生児の守護聖人。
- ^ Rosa und Volker Kohlheim: de:Duden. Lexikon der Vornamen. 4., völlig neu bearbeitete Auflage. Mannheim/Leipzig/Wien/Zürich: Dudenverlag 2004 (ISBN 3-411-04944-8), S. 66.
- ^ Lexikon des Mittelalters. Bd. II. München/Zürich: Artemis 1983 (ISBN 3-7608-8902-6), Sp. 689.
- ^ Erhard Gorys : Lexikon der Heiligen. München: Deutscher Taschenbuch Verlag, 6. Aufl. 2005 (ISBN 3-423-34149-1), S. 298. - Hiltgart L. Keller: Reclams Lexikon der Heiligen und der biblischen Gestalten. Stuttgart: Reclam 1968, S. 81.
- 1 キルデアのブリギッドとは
- 2 キルデアのブリギッドの概要
聖ブリギッド
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ある伝説によると、キリスト教がアイルランドに入る以前から、今に至るまで、インボルクには、ブリギッドのベッド作りが続けられている。家庭や町村の、若くて未婚の少女や女性が、ブリギッドを表す人形(ブリデオグBrideog、小さなブリギッドもしくは若いブリギッドの意味)をトウモロコシで作り、リボンや、ぴかぴかした石や貝で飾る。その人形を、聖ブリギッドの日の前夜(1月31日)にそのベッドに寝かせる。ベッドは暖炉のそばに置かれ、牛乳やバターやバノックが供えられる。 インボルクの前夜、ブリギッドは地上を歩くと言う。寝る前に、家族はそれぞれ服を一点か、細長い布切れを外にささげて置く。家長は、暖炉の火をかき消し、灰を平らにならしておく。朝になって、灰の表面に何かの跡が付いていたら、ブリジッドが夜の間、または朝にそこを通ったしるしといわれる。服や布切れは家の中にしまわれる、癒しまたは保護の力が与えられていると信じられる。 インボルク当日、少女たちは「ブリデオグ」を持って、町や隣近所を家から家へとめぐり歩く。この聖人と女神が合体した人形は、大きな敬意を以て迎えられる。大人の女性(結婚していて家庭を持っている女性)は家にいて、ブリデオグがやってくるのを迎え、そして恐らくは、硬貨やお菓子を与える。ブリギッドが、一年の半分を占める、光の季節の存在を表すもので、その力が、冬の暗い時期から春へと人々を導くものであるため、この時期の彼女の存在は非常に大事である。ブリデオグはその後1年間、暖炉のそばに置いたり、壁につるしたりして保存される。
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