美旗古墳群とは? わかりやすく解説

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美旗古墳群

名称: 美旗古墳群
ふりがな みはたこふんぐん
種別 史跡
種別2:
都道府県 三重県
市区町村 名張市中村・新田下小波田上小波田
管理団体
指定年月日 1978.10.17(昭和53.10.17)
指定基準 史1
特別指定年月日
追加指定年月日
解説文: S52-12-035美旗古墳群.txt: 名張盆地一部美旗盆地は身野あるいは美野ヶ原と呼ばれた原野であった。この3キロメートル四方ほどの小盆地に、前方後円墳中心とする伊賀地方で最も大規模な古墳群である美旗古墳群が営まれている。
 本古墳群最初築造は、北東台地縁にみられる全長88メートル殿塚古墳で、その西南300メートルには帆立貝式の全長100メートル前方後円墳女良塚古墳が、整った周濠具えて存在する。女良塚の西方400メートルには、全長65メートル前方後円墳毘沙門古墳があり、造り出しをもった墳形とこれをとりまく整美な周濠をみせている。毘沙門塚の南方800メートルには、この古墳群最大規模をもつ全長142メートル馬塚古墳整った墳形周濠をみせている。馬塚の東には一辺15メートル方墳小塚古墳がある。馬塚東南方約600メートルには全長55メートル前方後円墳貴人古墳がある。幅約6メートルの浅い周濠をもち、出土品から6世紀初頭前後のものと考えられる貴人塚より南方1.5キロ小波田川を遡った右岸にある赤井塚古墳は、横穴式石室をもつ径約30メートル円墳である。
 この美古墳群は、三重県にあって前方後円墳主体とする最も顕著な古墳群であるだけでなく、各々この古墳規模雄大各種形態示し、しかも首長層の墳墓として系譜的に継続して形成されたことが指摘される重要なのである
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美旗古墳群

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/31 22:06 UTC 版)

美旗古墳群
美旗古墳群の位置

美旗古墳群(みはたこふんぐん)は、三重県名張市にある古墳群。国の史跡に指定されている。

概要

馬塚古墳の空中写真
国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。

名張市東部に位置する美旗地区にある古墳群である。古墳時代の前期から後期にかけて、地域を支配した有力者によって築造され、伊賀地方で最大規模の古墳群である。現存している主な古墳は、5基の前方後円墳と横穴式石室を持つ円墳1基、方墳1基で、方墳(カブト塚・矢羽塚・玉塚)や円墳の中には消滅したものもある[1]

伊賀地方を代表する古墳群としてきわめて重要であるとして、1978年(昭和53年)10月17日、馬塚、貴人塚、毘沙門塚、女良塚、殿塚の5基の前方後円墳円墳の赤井塚古墳が国の史跡に指定されている[1]

主な古墳

  • 馬塚古墳(うまづかこふん、名張市美旗町中)
    美旗古墳群の中で最大の前方後円墳である。近鉄美旗駅の南側に位置する。
    全長142mの前方後円墳。後円部は直径98m・高さ14m、前方先端部幅100m・高さ6m[1]
  • 貴人塚古墳(きじんづかこふん、名張市下小波田)
    全長約55mの前方後円墳。後円部直径35m・高さ4.5m、前方先端部幅35m、高さ4m。6世紀初頭の築造[1]
  • 毘沙門塚古墳(びしゃもんづかこふん、名張市新田
    全長約65mの前方後円墳(帆立貝式古墳)。後円部直径約44m・高さ7m、前方先端部幅20m、高さ3m[1]
  • 女良塚古墳(じょろうづかこふん、名張市新田)
    全長約100mの帆立貝式古墳。後円部直径約73m・高さ9m、前方部幅40m、長さ約30m、高さ約3m[1]
  • 赤井塚古墳(あかいづかこふん、名張市上小波田)
    現存直径22m・高さ8.5mの円墳(直径30m前後あったと考えられる)。南側に開口する両袖型の横穴式石室がある。6世紀後半の築造[1]
  • 殿塚古墳(とのづかこふん、名張市新田)
    美旗古墳群で最初に築造された全長約92mの前方後円墳。後円部直径56m・高さ7.2m、前方部幅40m、高さ6.2m。4世紀末頭前後の築造[1]

文化財

国の史跡

  • 美旗古墳群 - 1978年(昭和53年)10月17日指定[2]

関連施設

  • 美旗市民センター 歴史資料室

脚注

  1. ^ a b c d e f g h 美旗古墳群 - 名張市
  2. ^ 美旗古墳群 - 国指定文化財等データベース(文化庁

外部リンク

座標: 北緯34度39分43.3秒 東経136度8分4.6秒 / 北緯34.662028度 東経136.134611度 / 34.662028; 136.134611



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