罫書とは? わかりやすく解説

け‐がき【×罫書(き)/×罫描(き)】

読み方:けがき

[名](スル)工作物をつくるとき、部材寸法リベット穴の位置などを、罫書き針などを使って書き入れること。型取り


けがき 罫書 marking-off

加工しようとする材料基準となる線や点などを記入すること。 孔明け・切断曲げ加工等の位置ぎめを、墨壺墨指すみさし)などのほかに骨材には 針を、木材には白書罫引(けびき)などを用いて行う。

けがき針

(罫書 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 10:16 UTC 版)

けがき針: scriber)はアルミなど金属材料の平坦な表面に傷をつけて線を引くために使う工具である。この工具を使って線を引くことを「罫書(描)く」(けがく)といい、けがきで穴あけの中心位置を決めたり、切り出しの位置を決めたりする。

色々な けがき針
ScriberBlock

概要

けがき針とは、金属材料の表面を引っかいて傷をつけて線を引き、その線を目印に加工するための道具である。主にで作られており、先端はと名が付く通り尖っているが、何かを貫き通すことを前提としていないため、先端が鈍角な円錐となっている場合もある。その先端は焼入れが施されている。

よく使われるけがき針は、一端がまっすぐな針形状となっており、もう一端はヘラ状の「ばちけがき」や針が90度に屈曲した「うらけがき」になっている。中ほどは滑り止めにらせん状になっている。ペンシル形のけがき針もある。

使用法

これを用いて金属材料表面に線を引く場合は鋼製の定規スコヤを使うが、垂直から定規側に少し傾けてあてがい、先端部が定規の角を削らないようにして使うか、厚みのある定規のへこんでいる側を下にして使う。習熟していない場合に、針の先端部を定規の接地面と鉛直に保持してけがきを試みるが、定規がずれたり先端部が定規の下に滑り込んでまっすぐに線が引けなくなる。

けがくときに何回も往復すると線がずれやすいため、あまり力を掛けずに1回でサッと引くほうが正確に線を引きやすい。けがくときの進行方向の角度によって深さを調節できる。深く鋭い線が欲しいときは針先の進行方向から見て垂直に、材料が柔らかく浅く太い線が欲しいときは寝かせて引く。ただし、鋭い線は針先が材料に食い込んで削るため、多少慣れていないとぶれやすい。

金属材料表面へのけがき線は確認しにくいため、あらかじめけがき専用の塗料や油性マジックインキの黒色や青色で着色し、その上をけがくことによってけがき線が確認しやすくなる。

けがき作業ができる工具として、下記のものが他にある。

トースカン (surface gauge)
定盤の上を滑らせてけがき線を引く。一端の針がまっすぐになっており、もう一端は下向きに曲げられている。一般のけがき作業では、まっすぐな針を使うことがほとんどである。
ハイトゲージ (height gauge)
先端が硬く尖っており、材料にけがき線を引ける。高さの測定とけがき作業を同時にできるため、能率的である。
コンパス (steel compass)
先端がけがき針となっているパスは、主にけがき作業に使われる。両端が針状になった「けがき用コンパス」や、一端が曲がった形状の「片パス」がある。
ポンチ (center punch)
ドリルで金属に穴を開ける際、あらかじめ穴の中心位置に印をつけておくときに使用する。

参考文献

関連項目


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