缶コーヒーのバリエーション
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「缶コーヒー」の記事における「缶コーヒーのバリエーション」の解説
コーヒー入り炭酸飲料 コーヒー入り炭酸飲料は世界各国で周期的に発売される傾向がある。その個性的な風味は好き嫌いが極端に別れるため、好奇心や目新しさで話題を呼ぶものの、定番化まで至らず販売終了となることが多い。古くは1954年(昭和29年)に東京の鳥井飲料が『コーヒーサイダー』の名で商品化しており、「一家揃って晩餐後楽しめるもの」として好評を博したといわれる。缶入りでは1975年(昭和50年)にアートコーヒーが『コーヒースカッシュ』の名で発売。2005年(平成17年)にもリバイバル販売された。ほかに、ネスレ日本『コーヒースカッシュ』(1989)、『スパークリング・カフェ』(2006)、UCC『フルスロットル』(2013)など。日本国外ではコーラ飲料との融合が多く、ペプシコ『Pepsi-Kona』(1995)、『Pepsi Kaffe』(2004)、コカ・コーラ『Coca-Cola Blāk』(2006)などがある。 フレーバー缶コーヒー デザートコーヒーなどとも称される。欧米を発端とするグルメコーヒー・ブームに呼応して、日本でも1995年(平成7年)頃からアーモンドやヘーゼルナッツ、キャラメル、バニラ、シロップなどの風味を効かせたフレーバー缶コーヒーが販売されるようになった。しかしいずれもジャンルの一角を形成したといえるほどの成功には至らず、むしろこの流行はチルドカップ市場で発達している。サッポロ『ヘーゼルナッツ風味コーヒー・オレ』(1995)、ダイドー『カフェ・ア・ラ・モード』(1995)、キリンビバレッジ『ファイア メンソール』(2008)、日本コカ・コーラ『ジョージア 塩キャラメル・コーヒー』(2008)、アサヒ飲料『WONDA フレーバーズ』(2013)など。 珈琲豆入り缶コーヒー 1977年(昭和52年)に『ベルミーコーヒー・ビーンズパック』の名でカネボウフーズより発売された。内部がフィルターで仕切られた二層構造になっており、缶底に仕込まれた本物のコーヒー豆から自販機の加温を利用して直接コーヒーを抽出する仕組み。 1999年(平成11年)に『豆入りコーヒー』の名で宝酒造より発売された。あらかじめ缶の中にコーヒー液やミルクと一緒にコーヒー豆を封入しておき、製造時の加熱殺菌を利用してコーヒーを抽出することで香りや旨みが缶内に封じ込められるという製法。 加熱機能付き缶コーヒー 1987年(昭和62年)に『だんだんあつあつコーヒー』の名でAGFより発売された。日本酒の特殊容器に使用されていた加熱機構を缶コーヒーに採用したもので、生石灰と水を反応させて発熱を起こす仕掛けが施されている。 烏龍茶入り缶コーヒー 1988年(昭和63年)に『烏龍珈琲』の名で森永製菓より発売された。 海洋深層水入り缶コーヒー 2009年(平成21年)に『LonCafe』の名で株式会社GOより発売された。 エナジー系缶コーヒー 2013年(平成25年)にアサヒ飲料が『WONDA パワーブレンドコーヒー』を発売。缶コーヒーにエナジードリンクの成分を配合した。また2014年(平成26年)には興和が『コーワ パワードコーヒー』の名で発売、ローヤルゼリーなどのパワー成分に3つのビタミンが配合されている。
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