緑野原学園シリーズ
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星野の代表作品である。緑野原(リョクノハラ)学園高校に通う快活な元不良少年・今西弘樹(イマニシ ヒロキ)と正体不明の美少年・時野彼方(トキノ カナタ)の友情を主軸にした作品で、場合によっては「弘樹と彼方の物語」とも呼ばれる。サブキャラクタの吉川笛子(ヨシカワ フエコ)・高橋秀一(タカハシ シュウイチ)・霧子オルローワ(キリコ オルローワ)・飯島正義(イイジマ マサヨシ)は第5作『ワンダー・フェイセス』までに出揃い、緑野原学園と彼方を中心に起こる超常現象に深く関わっていく。第8作『弘樹~春咲迷路』は星野作品初の連載中編。『彼方~まほろばフェスタ』で彼方が現世の地球人ではないことが明かされる。『ルナティック・シネマ』は六人組の自主制作映画「故郷リュウラ」の制作にまつわる不思議現象と、劇中劇「故郷リュウラ」の物語からなる。最長の連載となった『ヒューマン・ノーアの声』は、従来の作品とは一線を画すシリアスかつ壮大な作品で、読者の反響も最も大きかった。以後、星野作品の脱SF路線・内向化の影響は受けながらも、シリーズの発表は続いていた。『青い銀河の夜明け』で、「卒業式当日に起こった事件により、行方不明になった地球への帰還を目指しながら、校舎に乗って宇宙空間を旅する六人組」という急展開を迎えた。しかし次に発表された『迷宮レベル99』は時系列が卒業前のエピソードとなっているため、卒業式以降の内容についての新展開は進んでいないまま長期休載期間を迎えている。 真昼の夢見たち(1983年) ラピュータス流星群(1984年) オリジナル・アワー(1984年) レ・コスモナイト(1985年) ワンダー・フェイセス(1985年) Psiクロン・シンドローム(1986年) 影の王国で(1986年) 弘樹~春咲迷路(1986年、全4話)…唯一のアニメ化作品 彼方~まほろばフェスタ(1986年、全6話) 学園音楽(1987年)…以後、年1回のペースで『学園音楽4』まで発表 時のモチーフ(1987年) ルナティック・シネマ(1987年、全6話)…前半4話と後半の「故郷リュウラ」前後編で独立した5作品と数える場合もある。 ヒューマン・ノーアの声(1988年、全10話) ラミアー(1989年) ウィンター・ロケット(1990年) 黄金の校舎を後にして(1991年、全3話) シンクロニシティ・フェア(1991年) プラネット彼方(1992年) 青い銀河の夜明け(1992年) 迷宮レベル99(1997年) 吉川笛子の緑野原幻想(2003年)…文庫化に際して書き下ろした独自の作品。 星野架名の緑野原幻想(2004年)…二冊目の文庫化に際して書き下ろした独自の作品。
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