結成〜初期の成功 『Fanfare for the Comic Muse』
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The Divine Comedy は1989年ニール・ハノン ( Neil Hannon )によって結成されたグループ。John McCullagh と Kevin Traynor が参加するまでのメンバーはハノン一人であった。 ファーストアルバム 『Fanfare for the Comic Muse』はそこそこの成功を収めたが後に廃盤となる。 John Allen が加入し数曲でヴォーカルを担当した1991年の 「Timewatch」 と1992年の 「Europop」の売れ行きはいまひとつで“「Europop」の興行的失敗の後、このラインナップはすぐに解散となる。 ハノンは諦めることなく1993年3月、共同プロデューサー兼ドラマーの Darren Allison と組み『Liveration』をレコーディング。このアルバムは文学からの多くの影響が見られ 「Bermice Bobs Her Hair」 は F.Scott Fitzgerald の短編から、「Three Sisters」 は Anton Chekhov の戯曲から、「Lucy」 は Willian Wordsworth の三編の詩からの影響が見て取れる。 『Liveration』 はフランスで多少の成功を収めるに留まったが、ハノンは引き続き楽曲制作に取り組み1994年に『Promnade』をリリース。このアルバムはクラシック音楽からの影響が色濃く、特に Michael Nyman ( マイケル・ナイマン )からの影響が見られる。ハノンはニューアルバムのデモをナイマンに送った際、訴訟を起こさないでくれるよう頼んだ事を冗談めかして語っている。 『Promnade』 は恋人の2人が過ごす一日コンセプトとしており、『Liveration』に並ぶ評価を得たが商業的成功には繋がらなかった。 『Promnade』 のリリース直後ハノンはピアニストでシンガーソングライターのTori Amos (トーリ・エイモス)のヨーロッパツアーのサポートで同行している。またそのツアー中にシチュエーションコメディの「Father Ted」(テッド神父)のテーマ曲 「Aliison」を作曲、「Father Ted」のエピソードの1つ 「MockーEurovision Song」のために 「My Lovely Horse」 を作曲している。 ハノンはクリスマス市場に向け曲を作ってしてほしいというファンたちの要望には応えずにいたが、1999年リリースのシングルの3曲目に「Gin Soak boy」 が収録された。のみならず、「In Pursuit of Happines」 はBBCの科学技術番組 「Tomorrow’s World」 のテーマソングに起用され、また 「Father Ted」の脚本家の一人であるGraham Linehanが手がけるChannel4のコメディシリーズ 「The IT Crowd」 の作曲も手がけている。
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