経済産業省による分類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/06 01:03 UTC 版)
経済産業省(旧通産省)では1948年以来、紙・板紙・パルプの品種分類を所管しており、「生産動態統計分類」で紙を分類している。2002年以降の分類は次の通り。 新聞巻取紙 - 新聞に使用される新聞紙のこと。「新聞用紙」とも呼ばれる。 印刷・情報用紙 - 印刷用紙は印刷されることを前提とした紙を、情報用紙は情報システム用の紙を指す。経済産業省の分類では、以下の5つに分類されている。非塗工印刷用紙 - 表面を顔料などで塗工していない印刷用の紙。ただし、筆記性や表面強度を改善するため、デンプンなどの薬品が表面に塗布されることも多い。化学パルプの使用割合により、上級印刷用紙(100%、上質紙)、中級印刷用紙(40%から100%、中質紙および上更紙)、下級印刷用紙(40%未満、更紙)に分類される。辞書本文などに使われるインディア紙などの薄葉紙も含まれる。 塗工印刷用紙 - 上級印刷用紙や中級印刷用紙を原紙とし、表面に塗料を塗布した印刷用紙。塗料の量などにより、アート紙・コート紙・軽量コート紙などに分類される。詳細は塗工紙を参照。 微塗工印刷用紙 - 1987年ごろに登場した比較的新しい品種で、塗料の量が塗工印刷用紙よりも少ない。 特殊印刷用紙 - 色上質紙・官製はがきなどを指す。 情報用紙 - コピー用紙・インクジェット用紙・ノーカーボン紙・感光紙・感熱紙などを指す。 包装用紙 - 印刷用紙より強度があり、包装紙や封筒に使用される紙である。未晒し包装紙は漂泊されておらず茶褐色。重袋用両更クラフト紙、両更クラフト紙などの種類がある。晒し包装紙は晒しクラフトパルプが原料で、純白ロール紙、晒しクラフト紙などの種類がある。 衛生用紙 - ティッシュペーパー・トイレットペーパー・紙おむつ・生理用品などの用途に使用される吸水性を持つ紙である。 雑種紙 - 工業用と家庭用に分類される。トレーシングペーパー・合成紙・絶縁紙・剥離紙・ライスペーパー(紙巻きたばこの巻紙)・書道用紙などが該当する。
※この「経済産業省による分類」の解説は、「紙」の解説の一部です。
「経済産業省による分類」を含む「紙」の記事については、「紙」の概要を参照ください。
- 経済産業省による分類のページへのリンク