終盤の3日
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/18 14:22 UTC 版)
知識を司る女神サラスヴァティーに対する祈りが捧げられる。 この様に、人生におけるあらゆる成功を得るべく、信者達は九日間の夜の祈りを通じて女神達の持つ上記3つの側面での祝福を求める。 南インドではサラスヴァティー・プージャーという儀式が7日目に行われる。ベンガル地方では8日目はドゥルガーシュタミー(दुर्गाष्टमी ドゥルガーを祝う第8日)とされている。9日目はアーユダ・プージャーが行われ、ヴィシュヴァカルマ神に対する儀式としてペンや本から車や機械類などに至るまで様々な商売道具がきれいに掃除されたり、塗装し直されたり、新たに買い改められたりして、翌日から気分一新して商売初めを迎える準備がなされる。10日目は、善であるラーマ王子が悪に打ち勝った日、ヴィジャヤーダシャミーとして悪神ラーヴァナの人形が燃やされる。南インドではこの日から幼稚園児の授業が始められ、また学生は教師を第3の神(他は父、母、神)として敬い、彼らへの畏敬の念が示される。 ナヴラートリの間は、ドゥルガー女神の信奉者たちの間では断食が行われ、健康と繁栄の加護が願われる。また、自己を見つめ直し魂を清める期間であるナヴラートリは、何か新たなことを始めるにあたって縁起の良い時期であると伝統的に考えられている。 この厳粛な宗教行事の期間中、家の中の清浄な場所に水瓶が1つ置かれ(この儀式を「ガトスターパン घटस्थापन」という)、9日間絶え間なく瓶の中で火が灯され続ける。この火を覆い囲む瓶は宇宙を表し、燃え続ける灯火は宇宙に燦然と輝くアーディシャクティ(世界を形作る原初的エネルギー:ナヴラートリの時期はドゥルガー女神の要素がより活発になると考えられている。)を人間が崇めるための媒体とされる。
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