紡錘形のメロンパン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 16:47 UTC 版)
コープこうべによると、1952年に同組合の前身である神戸消費組合のパン職人がオムライス用のキャップを見てひらめいたのが紡錘形メロンパンの始まりだという。円形のものとは違ってビスケット生地は使わず、中にはマーガリンを加えた白餡が入っている。洋食店などで使われるライスを成型するのに用いる食型で成型して焼き上げていたため、この当時のメロンパンはアーモンドを縦に割ったような紡錘形をしていた。上に乗ったビスケット生地の表面には数本の溝が付き、この形が、メロンの亜種であり、当時「メロン」として売られていたマクワウリに似ていることからメロンパンという名で呼ばれるようになった。神戸や京都などで売られているものは、中には白餡が入っている。令和になっても白餡入り紡錘形のタイプは製造販売されており、大阪府下のスーパーなどの小売店でも、兵庫県内の工場で大量生産された物やビスケット生地を乗せたものも含め、販売されている例は少なくない[要出典]。 広島県呉市では、第二次世界大戦前から、カスタードクリーム入りのメロンパンも作られている。また昭和11年(1936年)創業の呉市の老舗パン店「メロンパン」への取材からは、かつて業務用調理器具「メロン型」(洋食のランチに添えるライスを成型するための金属製で紡錘形のライス抜き型の通称)を使ってパン生地を成型していたので、メロンパンと命名されたと推察される。同社製を始め呉市(広島県でも少数)では、メロンパンはコッペパンと呼ばれ、コッペパンは同社や利用者では「給食のパン」「普通のパン」「長いパン」等と呼ばれている。 「呉のメロンパン」も参照
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