紙本著色一流相承系図
主名称: | 紙本著色一流相承系図 |
指定番号: | 1857 |
枝番: | 00 |
指定年月日: | 1985.06.06(昭和60.06.06) |
国宝重文区分: | 重要文化財 |
部門・種別: | 絵画 |
ト書: | 内一巻の巻首に嘉暦元年の置文がある |
員数: | 2巻 |
時代区分: | 鎌倉~室町 |
年代: | 1326 |
検索年代: | |
解説文: | 一流相承系図と題される置文をもつ絵系図は、中世の浄土真宗仏光寺派に特有の遺品である。本図は仏光寺と長性院に一巻ずつ分かれて伝来したが、図中の結線の連続と料紙の損傷状態からみて、もとは合わせて一巻をなしていたと見做される。 巻頭に絵系図作成の趣旨を述べた置文を三十六行にわたって書し、嘉暦元年(一三二六)の年記がある。それに次いで、当派七世の了源とその内室了明を筆頭に、総数七十余の僧尼と俗形男女が、いずれも右向きの坐像で描かれ、各像は朱線で結ばれている。室町時代の描き継ぎがあり、それ以前についても作風は一様でなく、図の性格からして製作年代にはある幅をもたせなければならないが、了源・了明像をはじめとする図の主要部分は、置文の年記をもって製作時期の目安とすることができると思われる。表現がやや形式的になっているのはやむを得ない点であるが、それでも各人の特色を描き分ける風があり、像の多さや俗形を混える等の諸点で、他の諸本に優る特色を有している。保存状態は良好とはいい難いが、了源・了明あい並んだ姿は夫妻像の源流をなすものであり、本図は中世肖像画の注目すべき遺品ということができる。 |
絵画: | 紙本著色フランシスコ・ザビエル像 紙本著色レパント戦闘図・世界地図 紙本著色一塔両尊像 紙本著色一流相承系図 紙本著色一遍上人絵伝 紙本著色一遍上人絵巻 紙本著色七難七福図 |
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