第IIシリーズとは? わかりやすく解説

第IIシリーズ(1913年-1914年)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/17 20:29 UTC 版)

レ・ソワレ・ドゥ・パリ」の記事における「第IIシリーズ(1913年-1914年)」の解説

第IIシリーズは事務所移動し278, boulevard Raspail,75014)、値段それまでの1刊あたり0.6ユーロから0.75ユーロ引き上げた新たな雑誌印刷はディミトリ・スネガロフ (Dimitri Snegaroff) の経営するユニオン印刷フランス語版)が担当した同社戦後ギヨーム・アポリネール仲介によって前衛美術文学専門印刷所へと経営展開する原稿編集長務めたのがギヨーム・アポリネールであったのに対し芸術編集担当したのはセルジュ・フェラであった彼の本名はSergueï Nikolaïévitch Jastrebzoffであったが、『レ・ソワレ・ドゥ・パリ』ではJeanrussという筆名用いている。また彼の従妹、Hélène Oettingenは、セルジュとともに雑誌財政面支えたのだが、紙面ではRoch Greyという筆名投稿している。 特徴 第IIシリーズは第Iシリーズ様々な点で異なっている。まず、第IIシリーズにはキュビスム画家たち絵画作品複製多く掲載されている。なかでも第IIシリーズ初刊にあたる第18号飾ったパブロ・ピカソキュビスムコンストラクションは、第Iシリーズから継続していた大半定期購読者の購読取りやめを促した次に執筆者大きく変化している。第IIシリーズでは、第Iシリーズには認められないマックス・ジャコブMax Jacob)やブレーズ・サンドラールBlaise Cendrars)の記事掲載されるようになった。また計4号わたって掲載されたモーリス・レイナル(フランス語版)の「映画コラム」(Chronique cinématographique, No. 19, No. 21, No. 24, No. 26&27)は、映画一般的な娯楽とされるようになってから日の浅い当時としては、非常に斬新なものであった。第25号にはフェルナン・レジェFernand Léger)が寄稿している。さらに、ギヨーム・アポリネール自身詩作急進的な方向へと向かっていた。象形文字インスピレーション受けた彼の最初の「詩的象形文字」あるいは「カリグラム」が初め発表されたのは本誌第IIシリーズ後期であった(Nos. 24, 26&27)。 特別企画 第IIシリーズ発刊の間、二度特別企画催されている。最初のものは雑誌第20号アンリ・ルソー特集であり、ルソー捧げられギヨーム・アポリネールやルネ・ダリーズの記事のほか、ルソーの手紙、1908年11月14日催された「ルソー捧げる夕べ」のプログラムなどが掲載された。後者は第24号で告知されているアルベルト・サヴィニオ音楽会開催である。これは1914年5月24日雑誌事務所部屋278, boulevard Raspail,75014)で開催されている。後の記事によれば出席者中にはアポリネールやセルジュ・フェラの他、ピカソ夫妻ピカビア夫妻、モーリス・レイナル夫妻マックス・ジャコブジョルジュ・デ・キリコ、アルキペンコ、アレクサンドル・メルスローなど、いずれも今日では著名である文学美術分野人々集った

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