カリグラム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2011/07/03 10:27 UTC 版)
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カリグラム(英語:calligram、フランス語:Calligramme)とは、活字または手書きの字が作る形が重要な位置を占める詩形のこと。(句、単一の語も指すが)。
概略
カリグラムは聴覚的および原文通りに表されたテーマの視覚的表現である。
ギヨーム・アポリネールが有名なカリグラム作家で、『カリグラム』(Calligrammes。1918年出版)という作品を書いた。
例
-
Joan Salvat-Papasseit『El poema de la rosa als llavis』(1923年
関連項目
カリグラム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/06 06:03 UTC 版)
「ギヨーム・アポリネール」の記事における「カリグラム」の解説
図形詩とも呼ばれる「カリグラム」は、詩行を並べてある図形や絵を表わす方法であり、すでに古代ギリシア時代から存在したが、文字を美しく書く(描く)カリグラフィー(書道を含む)と表意文字を意味するイデオグラムを組み合わせたかばん語として「カリグラム」という言葉を生み出したのはアポリネールであり、彼はこのような表現によって「芸術、音楽、絵画、文学の統合」への一歩を踏み出したとされる。最初のカリグラム詩は、『レ・ソワレ・ドゥ・パリ』誌第25号に掲載された「手紙・大洋 (Lettre-Océan)」であり、最も頻繁に引用されるのは、没後の1918年に出版される『カリグラム(英語版)』所収の詩「二等牽引砲兵」に含まれる5つのカリグラム、特に文字でエッフェル塔を描いたものである。このエッフェル塔は « Salut monde dont je suis la langue éloquente que sa bouche ô Paris tire et tirera toujours aux allemands » という文章によって構成されている。これはエッフェル塔が世界に語りかけるという想定で、「こんにちは、世界よ。私はその(世界の)雄弁な舌だ。その口であるパリは(おお、パリよ)現在もそして未来も、ドイツ人らに対して舌を出している(侮蔑している)のだ」(試訳)という意味であり、第一次大戦中に書かれたこのカリグラムは、エッフェル塔をフランスの力の象徴として表現していると解釈される。
※この「カリグラム」の解説は、「ギヨーム・アポリネール」の解説の一部です。
「カリグラム」を含む「ギヨーム・アポリネール」の記事については、「ギヨーム・アポリネール」の概要を参照ください。
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