だいにそう‐りんしょうしけん〔ダイニサウリンシヤウシケン〕【第二相臨床試験】
読み方:だいにそうりんしょうしけん
第ii相臨床試験
第II相臨床試験
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/09 23:02 UTC 版)
「カルフィルゾミブ」の記事における「第II相臨床試験」の解説
カルフィルゾミブの単群第II相臨床試験(003-A1)は再発性・難治性多発性骨髄腫患者266名を対象として実施され、カルフィルゾミブ単剤で36%の臨床的利益があり、奏効率は22.9%で、奏効期間は7.8か月であった。FDAは003-A1試験の結果に基づいてカルフィルゾミブを承認した。 別の第II相臨床試験(004)では、ボルテゾミブの投与歴のない再発性および/または難治性多発性骨髄腫患者が対象となり、カルフィルゾミブの奏効率は53%であった。 004試験では別にボルテゾミブ投与群が設定されていた。この試験ではカルフィルゾミブの投与期間延長の忍容性が高く、約22%の患者で1年以上カルフィルゾミブが投与された。004試験は元来は前治療が多くない(1から3)患者でのカルフィルゾミブ治療の効果をボルテゾミブとの関係を見ながら確認することを目的とした小規模試験であった。 第II相臨床試験(005)は、半数はボルテゾミブとレナリドミドの両薬で再燃した患者を入れて様々な程度の腎障害を持つ患者を対象として、カルフィルゾミブの安全性、薬物動態、有効性などを確認する目的で実施された。その結果、腎障害の程度はカルフィルゾミブの安全性に影響を与えないことが明らかとなり、忍容性と有効性が確認された。 さらに別の第II相臨床試験(006)では、再発性および/または難治性多発性骨髄腫患者を対象とした、カルフィルゾミブ・レナリドミド・デキサメタゾン併用療法が試験され、奏効率69%を記録した。 第II相臨床試験(007)では、多発性骨髄腫と固形癌について良好な結果がもたらされた。 これらのカルフィルゾミブ第II相臨床試験で多かったGrade3の副作用は、血小板減少、貧血、リンパ球減少、好中球減少、疲労、低ナトリウム血症であった。 最新の第I/II相臨床試験では、カルフィルゾミブ、レナリドミド、低用量デキサメタゾンの併用療法が試験され、忍容性が高く、未治療の多発性骨髄腫患者に減量なく投与でき、用量調整も最低限であった。奏効までの期間が早く、奏効率は100%に到達した。
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