第1週 - 第4週(2014年5月 - 8月)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 07:18 UTC 版)
「おかえりモネ」の記事における「第1週 - 第4週(2014年5月 - 8月)」の解説
宮城県気仙沼市の気仙沼湾沖にある離島・亀島で育った永浦百音(モネ)は、高校卒業後、島を出たい一心で登米市の山林地域である米麻町に移り住み森林組合に就職する。2014年5月、18歳の百音は夢や目標が無いことに悩むある日、下宿先の家主・新田サヤカに彩雲を教えられて魅了され、気象予報士の朝岡覚と出会い天気を予測し的中させる様子に驚愕する。 百音が森林組合に正式採用された日、父・耕治が心配のあまり登米を訪れるが、百音は「ここで自分の進む道を見つけたい」という思いを伝える。その直後、百音は林間学校でやってきていた小学生の一人・福本圭輔と山中で突然の雷雨に見舞われ遭難するが、朝岡と診療所の医師・菅波光太朗の電話での指示に従い無事救助される。圭輔の父から「あなたのおかげで助かりました」と感謝された百音だが、菅波からはその言葉は麻薬だと言われ、さらに職員としての意識の低さを叱責される。 一方で朝岡から「海を知り、山を知ろうとしているなら、空のことも知るべき」と勧められた百音は気象予報士試験の参考書を読み、合格率わずか5%の難関であると知って驚くが、「気象予報士はいのちを守る仕事です」との文言に興味を抱く。参考書の難しさに面食らう百音だったが、気になった空模様を携帯電話で撮影しては名前を調べ勉強する。 やがて8月になり、祖母の雅代の初盆で帰省した百音は、3年前の震災での記憶が甦る。発災時、受験した高校の合格発表を見るために耕治とともに仙台にいたことから、亀島に戻るのに数日を要する。島が災害に襲われた時にその場にいなかったことで、無事に再会した幼馴染たちや妹の未知との意識の断絶を感じる。そして復旧が進む中で、落ち込み続ける未知を励まそうと「大丈夫、また普通に戻れるよ」と声をかけ、「お姉ちゃん、津波見てないもんね」と拒まれた言葉に衝撃を受ける。無力感に囚われた百音は、震災まで夢中になっていたアルトサックスの演奏を再開しないかと耕治に勧められても、「音楽なんて何の役にも立たない」と拒んでしまっていた。 こうした経緯から、故郷に複雑な思いを抱えていた百音だったが、家族や幼馴染との日々を過ごす中で、漁師となった幼馴染の及川亮や、牡蠣の地場採苗の研究に取り組む未知、牡蠣養殖を営む祖父の龍己との会話から、漁業と天気の予測が密接に関わっていること、登米の山を豊かにすることが気仙沼の漁業にもつながっていることを知る。そして朝岡の勧めを思い出し、気象を学ぶことで人の役に立てる道があるという希望を胸に亀島を後にする。
※この「第1週 - 第4週(2014年5月 - 8月)」の解説は、「おかえりモネ」の解説の一部です。
「第1週 - 第4週(2014年5月 - 8月)」を含む「おかえりモネ」の記事については、「おかえりモネ」の概要を参照ください。
- 第1週 - 第4週のページへのリンク