第六話 - 第七話
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/04 08:04 UTC 版)
最初の補給地ランカスターをゴールとしたプレレースがディランの勝利に終わったレース1日目の夜。ディランより蛇のタトゥーが「虐殺のギル」の部下の証「ギルズスネーク」だと教えられたホトトは、父の仇の手掛かりを求めてギル一味の野営地の偵察を行う。そこでホトトは、ギルの副官として一行を統率する男チェイス・ザ・バッドが、翌日にコースとなるデスバレーの「絶望の谷」入り口を瓦礫で封鎖して他のレーサーを足止めし、突破力に優れた自分たちの車で瓦礫を破壊して通過した後は爆薬で谷を封鎖する作戦を立てているのを耳にするが、捕まって行方不明となってしまう。天晴号のスタート時間が来ても戻ってこないホトトを心配して町に残って捜すという小雨に、折れた天晴はスタートを遅らせてエンジンの改良を続けることにする。 町はずれに放置されていた木箱の中から自力で脱出に成功したホトトは、ギル一味の企みを天晴たちに伝える。搭載された蒸気機関とガソリンエンジンによるハイブリッドエンジンを始動して、ギルの車に追いつく天晴号。冷却装置が未完成のため長時間発動できないハイブリッドエンジンを温存し、このままギルと共に谷を抜けるのが一番合理的と言う天晴に対して、シャーレンとアルが危ないと告げる小雨とホトト。天晴は多少悩んだ後に、再びハイブリッドエンジンを始動してギルの車を追い越し、瓦礫で立ち往生していたレーサーたちにギルの罠を告げる。その結果、車内で寝ていたTJと谷上にいたギルの部下を尋問していたディラン以外のレーサーは谷の突破に成功するが、無理をしすぎた天晴号は谷の出口で走行不能になってしまう。 そんな天晴号を次の補給地イーリーまで牽引するために引き返してきたシャーレンとアルの助けを受け、野営をする一行。天晴は自分も含めて仲間たちがライバルを助けるために合理的ではない行動をとったことに悩むが、小雨は「人はからくりじゃない。理屈に合わんことだらけなんだ」と告げ、理屈家の天晴にもそんなところがあったことに安心したと語る。 翌日、イーリーをスタートする直前のギルに追いついた一行はギルの行った妨害行動を周囲に告げるが、「谷を爆破してはいけない」とルールで明記されていない以上問題ないと強弁するチェイスに、ギルを恐れる運営責任者セス・リッチ・カーターは口を出すことができない。そんなギルの車の前に一人で立ちふさがったホトトは、父の仇のことを教えろと涙ながらに告げ、その言葉に反応したギルは車を降り仮面を脱ぐ。実は彼らは本物のギル一味ではなく、その悪名を利用してレースを有利に進めようとしたアウトロー「バッド兄弟」で、仮面の男はチェイスの弟トリスタン・ザ・バッドだった。そんな騒動が起きている隙に、天晴は「他人の車を分解してはいけない」ルールはないとバッド兄弟の足止めを行い、これでお互い様として双方は和解する。
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