競技クイズの発展と「前フリクイズ」の誕生とは? わかりやすく解説

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競技クイズの発展と「前フリクイズ」の誕生(1993年 - 1995年)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/26 18:11 UTC 版)

競技クイズ」の記事における「競技クイズの発展と「前フリクイズ」の誕生(1993年 - 1995年)」の解説

ここまでオープン大会関東のみ行われており、他の地域開催されたことは無かった。そのため、関東大学クイズ研究会交流が盛んであったが、他の地域は、サークル間の交流乏しかった。このことを問題視していた、当時同志社クイズラバーズに所属していた長束恭行は、大会交流促進によって関西状況改善しよう考え1993年に、関西初のオープン大会である「関西学生クイズオープン」を開催した。この大会皮切りに1994年からいくつもオープン大会関西でも開催されるになっていった。また、クイズプレイヤー川田耕太郎によれば同大会の演出ルール問題など多くの面で現在のオープン大会在り方決定づけた大会だとみられている。 関西でもオープン大会開催されるようになったが、地域によって「オープン大会」に対す考え方異なっていった。1994年当時関東では「押し頃の早押し問題で、スピード勝負繰り広げる大会こそがオープン大会」であるという価値観であったが、関西では「使い古され問題使わず参加者実力測定にふさわしいと納得できる新作問題用意する大会オープン大会」であるという価値観だった。また、ウルトラクイズ憧れてクイズ始めたものの、参加することが出来なかった大学生達によって、自給自足的大会作る流れこの頃から加速し始める。1994年6月立命館大学開催され大会第1回わだつみ杯」、同年10月8日久保隆二主催した第一回久保隆二杯」で、オープン大会として初めて「前フリクイズ」が使用された。ただし、その前段階として「クイズ番組史上最強のクイズ王決定戦」の第7回から第9回の間に、既に前フリクイズの問題出題されていた」と堀家敦は『Quiz Japan vol.13』での対談考察している。また、同年10月15日同志社大学開催され大会「ナゾラーカップ」で、「既存超えた難問」をオープン大会として初め使用された。この大会皮切りに、「既存超えた難問」が注目されるようになっていった。これは、クイズ番組が行っていた「問題固定化」の反動であると徳久倫康推察している。 当時の前フリクイズの例 「マリキー暦」という暦を考案するなど天文学者として功績もある、イギリス詩人フィッツジェラルド英語版)の訳によって世界中知られるようになった詩集ルバイヤート』の作者であるインド詩人誰?ママ〕A. ウマル・ハイヤーム 『アスワンカップ』の問題 1995年4月29日名古屋開催された「アスワンカップ 」によって、それまで関西でしか普及していなかった「前フリクイズ」が関東へと普及していった。関東に前フリクイズを初め持ち込んだ永井一郎は、『Quiz Japan』の取材で「ベタ問ばかりではスピード勝負がほぼ決まってしまう。そこに前フリ加えるという工夫により、「知識」と「スピード」の両方勝負することになり、クイズ競技性が高まると考えていました。」と語っている。同年6月に、名古屋でクイズサークル・QUAPSが結成された。このクイズサークルは、それまでのクイズサークルと違い例会出され問題をまとめた会報をコピーフリーとして、自由にやりとりすることを許可する会報公開主義」をとった初のサークルであったその後、QUAPSの会報やアスワンカップの問題集クイズ勉強道具として使われるようになっていき、「前フリクイズ」が当時クイズ界隈主流となっていた。

※この「競技クイズの発展と「前フリクイズ」の誕生(1993年 - 1995年)」の解説は、「競技クイズ」の解説の一部です。
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