福知山線脱線事故後の転用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 07:38 UTC 版)
「国鉄113系電車」の記事における「福知山線脱線事故後の転用」の解説
2005年4月25日に塚口 - 尼崎間で発生したJR福知山線脱線事故の影響で尼崎 - 宝塚間が6月19日の復旧まで不通となり、復旧の際にATS-Pが設置された。ATS-Pを持たない117系は福知山線の運用から撤退し、代わりにATS-Pを搭載した113系40両が宮原総合運転所に配置され、再び篠山口以南での113系運用が復活した。そのため一旦は同線での運用から撤退していた113系のうちATS-P装備車が同線運用に復帰。福知山線入線のための改造・再改造、複雑な転配をすることになった。 6月19日以降、体質改善車・湘南・阪和・小浜・瀬戸内といった各色の車両が運用されることになった。さらに2006年春以降は冬季の半自動扉扱いの必要性から日根野電車区から体質改善車が転入した。2011年時点では全て体質改善車となっていた。一部は検査入場時に湘南色に戻され、所属も宮原所属に変更された車両も存在した。 2008年より宮原へ新製配置された223系が丹波路快速へ投入されたのに伴い、網干総合車両所の221系が京都総合運転所へ転属して嵯峨野線113系の一部を置き換えた。篠山口以北の3800番台は2008年の223系5500番台投入により運用を離脱し、9月までに全車が廃車となった。 宮原の113系は、2011年10月現在で42両(S編成の6両編成5本、4両編成3本)が所属していた。4両編成はモハ112形に集電装置を2基搭載している。全車が体質改善工事施工済み(S34・37編成の中間車のみが30N車で、他は40N車)であった。運用は基本的に篠山口駅以南のみであったが、朝・夜の快速列車を中心に新三田駅までの普通や、午後の篠山口駅 - 福知山駅間の区間運転に運用された。 2012年3月17日ダイヤ改正で福知山線に225系が投入されたのに伴い、113系は221系とともに福知山線の運用から撤退、同時に本系列の大阪駅乗り入れも終了した。福知山線撤退後は下関総合車両所広島支所に転属してP編成を名乗り、113系F編成のうち体質改善未施工車置き換え用とされたが、一部の余剰車は廃車となった。
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