福島第一・第二原子力発電所
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/27 23:47 UTC 版)
「新潟県中越沖地震に対する東京電力の対応」の記事における「福島第一・第二原子力発電所」の解説
新潟県中越沖地震で得られた知見を反映させるため、東京電力は被災しなかった福島第一、第二の両発電所に対し、下記のような対策を進めていた。東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)が発生する前の2011年1月時点では次のような進捗となっていたが、東北地方太平洋沖地震による福島第一原子力発電所事故が工事完成前に発生したため、免震重要棟など役立った処置は一部に留まった。 反映された知見措置内容福島第一福島第二免震重要棟設置柏崎刈羽で本館の対策室扉が揺れで開閉不能となったことに対応 2010年7月運用開始 2010年7月運用開始 消火配管の地上化地中に埋設していた消火配管を地上に移設し、地震による損傷の軽減を図る 2010年4月完了 2009年7月完了 防火水槽の設置消火栓のバックアップとして設置 2009年2月完了 2008年9月完了 中央制御室操作盤への手摺り設置当直員が地震時に掴めるように設備 2008年12月完了 2009年8月完了 ドラム缶転倒防止処置固体廃棄物貯蔵庫ドラム缶をベルトで固定 2008年2月完了 2007年10月完了 変圧器基礎地盤沈下対策周辺基礎を強化し、マンメイドロック上の変圧器基礎と連結 2014年度完了予定 2012年度完了予定 変圧器の油漏えい対策防油堤破損対策。遮水シートを提内側に設置 2014年度完了予定 2012年度完了予定 非常用海水系配管ダクト廻りの地盤改良周辺の地盤にセメント系固化材を噴射・混合して地盤を強化 2010年12月完了 実施対象無し 重要施設近傍等の斜面対策柏崎刈羽にて交通阻害が発生した教訓から緊急車両通行を確保するため斜面一部を切り取り 2010年11月完了 2009年3月完了 主排気筒の耐震裕度向上排気塔本体(地上98mを例示)制震オイルダンパー設置 - 2011年8月完了予定 その他非常用空調設備・非常用電気機器・電路・配管のサポート追加 実施中 実施中
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