社会・風習
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/02 20:21 UTC 版)
西洋では、多くの建物で13階を作ることが忌避される。12階の一つ上は、12A階もしくは12b階、12半階と呼んだり、13階を飛ばして14階にしたりする(中国など地域によっては14も忌み数とみなし、12階の次は15階とするケースも存在する)。これはアパートなどの部屋番号や、飛行機の座席番号などでも同様であり、空港には13番ゲートが存在しないこともある。高層ビルでは、13階が機械室などに充当され、通常の利用者が13階を利用しないようにされる場合もある。ホテルでは、13階を従業員用の施設(更衣室・社員食堂など)に割り当て、客室用エレベーターが通過するという例も見られる。病院で13階や13番目にあたる病室やベッドの番号などを飛ばす事例がみられる。地名においても13番地を飛ばす場合もある。この他、Microsoft Officeなどソフトウェアのバージョン13を飛ばした製品も存在する。 序数の13番に限らず、全部で13人、全13巻などの基数が13になることも同様に嫌われる。パーティーなどにおいて、14番目に来場した賓客を「13を免れた」として歓迎することがある。逆に14人だったのが1人欠けて13人になってしまった場合は、急いで別の人を招いたりもする。アニメーション等のメディア作品も同様で、茨姫の魔女13人を14人に変えるなど対処している。 第二次世界大戦中のアメリカ、ドイツ両陣営で、戦闘機開発において12に次ぐ新機体に付ける番号は、13を避けて14や100などを使っていた。 第二次世界大戦後にGHQに接収された巣鴨拘置所(現: サンシャイン60)に設置された絞首台が13段の階段を設けていたと伝えられ、「13階段」は日本で死刑執行を意味することの隠語になっている。ただし、歴史上の絞首台の段数はまちまちで、13段はあくまで西洋での刑場に多かった一例のようである。 日本でも、13は金気の生数4と成数9の和であるため、完全な金気を象徴する殺気の数である為に忌避されたとする説がある。また、船や山小屋で13人が集まった際は顔の絵や藁人形で14人目を追加する習俗がある。 十三塚や十三重塔などで死者を象徴する数として用いられたとする説がある。
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