皇室政治利用
別名:皇室の政治利用、皇室の政治的利用、天皇の政治利用、天皇の政治的利用、天皇陛下の政治利用、天皇陛下の政治的利用
天皇や皇族を政治的権威づけのために利用したり、政治的な要素を含む物事に関与させたりする行為。
日本国憲法第4条では、天皇の権能は非政治的な国事行為に限られ、国政に関する権能を有しないと定められている。また、国事行為の具体例については、第6条および第7条で列挙されたものに限定されており、憲法は天皇の政治的権能を徹底して排除していると解釈されている。そのため、政府や政治家などが天皇や皇族を国政に関与させることは、憲法の理念に反する政治利用にあたるとして忌避および危険視される。
政府や政治家などが、天皇や皇族を政治的な要素を含む式典などに出席させることは、皇室の政治利用と見なされ、批判の声が上がることがある。例として、天皇が政府主催の「主権回復の日」式典に出席したり、皇族がオリンピック招致活動に参加したりしたことが、政治利用にあたるのではないかという議論があった。
2009年には、民主党政府が宮内庁の慣例を破り、天皇と中国の習近平副主席との特例会見を設けたことに対し、宮内庁長官が異例の記者会見を開き、天皇の政治利用に対する懸念を表明した出来事があった。また、2013年10月には参議院議員の山本太郎が秋の園遊会で天皇に直接手紙を渡したことが政治利用にあたるとして、官房長官や参院幹事長、民主党幹事長などが非難する旨の見解を示し、議院運営委員会が対応を協議する事態となった。
皇室の政治利用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/16 03:33 UTC 版)
「天皇特例会見」も参照 2009年11月8日から11月20日まで来日。自身が団長を務める人民解放軍総政治部の歌舞団は東京と札幌で中国歌劇『木蘭詩編』を公演し、彭麗媛本人は総芸術監督を務めた。学習院大学で公演した際に、皇太子徳仁親王が私的に会場を訪れて2階VIP席で皇太子と隣り合わせの席で観劇し、言葉を交わしたという。中国にとって、天皇との外交は「政治」そのものであり、近平と同様に、「皇室の政治利用」にて内政上の宣伝意図があったものとみられている。皇太子を呼んだ指揮者の堤俊作と宮内庁側から報道自粛の要請があったという(宮内庁側は否定)。
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