白石市犬卒都婆のゴンダチ
名称: | 白石市犬卒都婆のゴンダチ |
ふりがな: | しろいししいぬそとばのごんだち |
種別1: | 風俗習慣 |
保護団体名: | 羽山神社総代会 |
選択年月日: | 2004.02.16(平成16.02.16) |
都道府県(列記): | 宮城県 |
市区町村(列記): | 白石市白川犬卒都婆 |
代表都道府県: | 宮城県 |
備考: | 11月8日 |
解説文: | 白川犬卒都婆のゴンダチは、宮城県白石【しろいし】市白川犬卒都婆地区で毎年十一月八日に行われる。地区に祀られる羽山【はやま】神社の祭礼に当たって、七歳を迎える子どもが羽山神社奥宮に登拝する行事である。登拝するのはかつては男子だけであったが、少子化などの影響もあり現在では女子も登拝するようになっている。 十一月七日の午後、宮司と氏子総代によって御神体が羽山神社仮宮から近くの佐藤家の座敷に移される。佐藤家は毎年御神体を仮安置する宿になっており、代々の当主は氏子総代を務めている。同じ日、行事に参加する子どもの家では、一升の糯米【もちごめ】で七つの丸餅を作って、父親と子どもが親戚や近所に配り、夕方からは親戚を招いて宴会が行われる。 八日の午前四時ころ、宿の佐藤家に宮司と他の氏子総代が集まる。宮司は仮安置されていた羽山神社の御神体を背負って、氏子総代とともに奥宮に登る。この後、親戚などに付き添われ、餅を背負った子どもが奥宮をめざして山を登ってくる。奥宮に着いた子どもたちは、参加者全員が揃うと、神前で一人ひとりお祓いを受け、お札を受け取ってお参りが終了する。この後、奥宮の社殿脇の焚き火のまわりに座り、それぞれ家から持ち寄った酒や煮物、漬け物などを振る舞い合って飲食し、奥宮での行事が終わる。夜が明ける六時ころになると子どもと付添いの人びとが山を下り始める。すべての子どもや付添いの人びとが下山し終わると宮司も御神体を背負って下山し、そのまま仮宮に戻す。 一方、先に下山した子どもは、付添いの人などに餅を配りながらお礼回りをした後、自宅に親戚や近所の人たちを呼んで祝宴を開き行事がすべて終了する。 この地域では、七歳になりこの行事を終えると親の代理が務まるといわれているように、村の子どもとして承認されるための儀礼であった。 |
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