泉山の登拝習俗
名称: | 泉山の登拝習俗 |
ふりがな: | いずみやまのとはいしゅうぞく |
種別1: | 風俗習慣 |
保護団体名: | 泉山七歳児初参り保存会 |
選択年月日: | 1979.12.07(昭和54.12.07) |
都道府県(列記): | 青森県 |
市区町村(列記): | 三戸郡三戸町泉山 |
代表都道府県: | 青森県 |
備考: | 所在地が同一都道府県内のもの(このデータは種別1から移行しています) |
解説文: | 泉山の氏神月山神社は、標高六一五メートルの名久井岳頂上に鎮座する。毎年旧六月十二日になると、泉山に住む数え年七歳の男児が集団で月山神社に登拝する。男児たちは白の上着を着装する慣わしで、それには月山【がつさん】神社と染め抜いた襟がつけられている。往時は草鞋【わらじ】ばきであったと伝えている。男児には各男親か男の近親者が同伴し、登拝後に山頂で携行の弁当をひらいて共食する。 人生の折り目に名山【めいざん】・霊山【れいざん】とあがめられる山頂へ登拝する習俗は、広く全国各地に分布したものの、経済社会の進展に伴って今日ではそれらの多くが形骸化した。泉山に伝わる登拝習俗は、村落の公的行事として営まれていること、「七歳までは神の子」ともいわれるが、幼年期から少年期に移行する通過儀礼としての意義を有することなど、よく古態をとどめている。村落における集団活動を体験する第一段階に際しての、健やかな成長を祈願する習俗の一典型例として注目される。 |
人生・儀礼: | 春日の婿押し 木幡の幡祭り 東海地方の大凧揚げ習俗 泉山の登拝習俗 生子神社の泣き相撲 白石市犬卒都婆のゴンダチ 若狭の産小屋習俗 |
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