発表・出版年譜
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/21 16:06 UTC 版)
「迷路 (野上弥生子の小説)」の記事における「発表・出版年譜」の解説
1936年(昭和11年)11月 「黒い行列」の題名で『中央公論』に掲載。内容は「五月祭」から「軽井沢」に当たる部分で、「小さい顔」は含まれない。 1937年(昭和12年)11月 続きを「迷路」と題して『中央公論』に掲載。内容は「黒い流れ」から「夕雲」に当たる部分。しかし戦時下の情勢により以降中断。 1948年(昭和23年) 既発表分を改作し「小さい顔」の部分を加え、単行本『迷路』第1部、第2部として岩波書店から刊行。 1949年(昭和24年)1月 『世界』に『迷路』第3部(1)として「江島宗通」を発表、以降1956年10月まで27回にわたり掲載。 1952年(昭和27年) 単行本『迷路』第3部、第4部刊行。 1954年(昭和29年) 単行本『迷路』第5部刊行。 1956年(昭和31年)10月 『迷路』連載完結、11月単行本第6部刊行。 1958年(昭和33年) 岩波文庫(全4冊)に収録されて刊行。旧仮名遣いは新仮名遣いに改められ、旧版の第1部から第6部はなくなり、小見出しが補われた。野上豊一郎への献辞追加。 1960年(昭和35年) 『迷路』角川文庫(全3冊)として刊行。 1962年(昭和37年) 角川版昭和文学全集の第22巻「野上弥生子」に「迷路」収録。 1981年(昭和56年) 『野上弥生子全集』第9-11巻に『迷路』収録。第9巻には初出の「黒い行列」と「迷路」が本文の下段に掲載され、改作の跡をたどることができる。第9巻「後記」(瀬沼茂樹)には、初出からの刊行経緯が一覧表として掲載されている。 1984年(昭和59年) 岩波文庫(改版、上下2冊)刊行。 2006年(平成18年) ワイド版岩波文庫(上下2冊)刊行(ISBN 4000072765)。 2014年(平成24年) Maya and Anthony Mortimerによる英訳 "The labyrinth"、Global Orientalより出版(ISBN 9789004277465)。
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