現在のブルーエンジェルス
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「ブルーエンジェルス」の記事における「現在のブルーエンジェルス」の解説
1986年11月8日、40周年記念式典の際に、マクドネル・ダグラスF/A-18 ホーネットを初公開した。ホーネットは現役の機材であるが、使用されているのは初期の生産ロットで、電子機器等は当時の作戦機と同じであるが降着装置が航空母艦運用に適さないタイプなのでブルーエンジェルスの使用機材にまわされた。機体の塗装は美しいが実際の機体は古く、しばしばトラブルに悩まされ予備機(複座のB型)である7番機、8番機を使用する場合も多いことから、2008年度会計でF/A-18C/Dに変更されることが決定し、数機がC型になっている。2015年には機体をF/A-18Eに更新することが発表された。 ブルーエンジェルスは曲技飛行に使う機体とは別に、輸送支援機として「ファットアルバート(英語:Fat Albart、「太ったアルバート」の意味)」というニックネームのC-130 ハーキュリーズ輸送機を使用している。現在運用している7代目は、2020年にイギリス空軍から中古で購入したハーキュリーズ C.5(C-130J)で、1970年に配備された4代目のC-130F以来、5代目のTC-130G、6代目のC-130T、7代目のC-130J(元イギリス空軍機のハーキュリーズ C.5)と5代続いてC-130が用いられている。このC-130は輸送支援のほかに、ホーネットの前座(補助推進ロケットを用いた、JATOと呼ばれる短距離離陸など)も務めていたが、2009年にJATOの在庫が無くなったことにより、その後はJATOを使用した離陸展示は行われていない。なお、本機の所属はF/A-18と異なり海兵隊であり、機体のカラーはブルーエンジェルス仕様だが『United States Marines』と表記が入っている。 機体の塗装は伝統的に青をベースに黄色のラインであり、操縦席の外側にはパイロットの名前が黄色の文字で書かれている。 ブルーエンジェルスのパイロットは、ブルーエンジェルス専用の明るい青の飛行服、グローブ、ブーツ、上げ下げできるバイザーが付いた黄色のヘルメットだけを装備する。激しい機動飛行を行うにもかかわらず、Gスーツや酸素マスクを着用しない伝統がある。専属の整備員も青い作業服を着用している。なおサンダーバーズの飛行服・作業服は濃い紺色である。 地上展示として荷台に小型シアターを載せた車両を配備しており、演技飛行の合間にはブルーエンジェルスの空中機動を体感できるアトラクションが公開される。 2020年12月12日、2021年4月にフロリダ州のジャクソンビル海軍航空基地(英語版)で開催予定のJAXエアショーでの登場を前に、F/A-18E/F スーパーホーネットがニューヨーク州ウエストポイントで開催されたアメリカンフットボールの陸海軍対抗戦でフライオーバーを披露した。 編隊飛行中のF/A-18A パイロットの装備。機体にはパイロットの名前が書かれている(2011年) 機体を磨く整備員 短距離離陸を披露するC-130T ファットアルバート 移動式の小型シアター
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