玉兔号
別名:玉兔、玉兎号、玉兎、玉兔號
英語:Yutu
中国の月探査機「嫦娥3号」に搭載される月面ローバー(月面車)。中国の伝説で月に住んでいるとされてきたウサギ「玉兔」に因んで命名された。
玉兎号には、観測用および状況確認用のカメラや、土壌分析用の分光計などが搭載されている。また、玉兎号の下面に搭載された地中レーダー(GPR)は、月の地下100メートルまでの構造を分析する能力を備えているという。
2013年12月14日、嫦娥3号が月面への軟着陸に成功し、翌15日に玉兎号が着陸船から切り離されて月面に着地し、走行を開始したと報じられている。
玉兎号は2基の太陽光発電パネルで動力を得ながら、月面でのミッション終了までの3か月間に約10キロメートルを走行し、約3平方キロメートルの範囲を探索することが計画されている。月面でローバーによる探索が行われるのは、旧ソ連のルノホート2号以来、40年ぶりとなる。
ぎょくと‐ごう〔‐ガウ〕【玉兎号】
玉兎号
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/09 18:05 UTC 版)
詳細は「嫦娥3号」を参照 玉兎号は、中華人民共和国の月探査計画嫦娥3号に搭載されたロボット月探査車である。嫦娥3号は2013年12月14日に月面軟着陸に成功し、玉兎号は翌15日より活動を開始した。 中国の最初の月探査車であり、中国国家航天局による嫦娥計画の第2フェイズとされている。観測開始後にトラブルに見舞われ、2014年の途中からは自走不能な状態となったが、観測機器は稼働を続けた。月面車の稼働記録を更新して2016年8月に活動を停止した。
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