月面ローバーとは? わかりやすく解説

月面ローバー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/09 18:00 UTC 版)

嫦娥3号」の記事における「月面ローバー」の解説

約120kgの重量の月面ローバー(月面車)「玉兎号」(ぎょくとごう)は6つ車輪によって移動し、総行動範囲は3平方キロメートル程度ローバーの底に取り付けられレーダー装置により、月の内部構造変化移動しながら観測できる月面土壌分析なども行い活動期間は約90日。太陽電池電力源活動するため、夜間活動を休むことになる。ローバー大きさ長さ約1.5m幅約1m(パネル収納時)。 2010年4月中国月探査計画総指揮者と総設計者である叶培建は、嫦娥3号の月面ローバーについて、開発・製造がすでに完了したことを述べた2013年5月熱真空試験が行われ、着陸船ローバー写真公開された。 着陸翌日12月15日に「玉兎号」は月面降ろされ活動開始したその後2014年1月下旬に、玉兎号制御に異常が出ていることが発表された。 2014年2月13日中国報道官玉兎号地球からの電波受信できる状態になったが、まだ完全に復旧していないことを発表した。月の「夜」の間は活動できないため、活動中断する着陸から3度目の「朝」を迎えた3月14日活動再開したが、制御回路障害については依然として解決しておらず、設計寿命の3ヶ月超過したため、探査活動いつまで続けられるかは不透明な状況となった2014年6月時点で、玉兎号車輪動かないなど不完全な状態ながら月の「昼」の期間の活動自体設計寿命超えて継続しており、関係者通信途絶するまで運用する表明した2014年7月時点で、上海航天技術研究院研究員張玉花は「玉兎号スリープ状態から目を覚ましたが、故障直っていない」と述べ設計寿命超過しているため「故障修復は非常に困難だが、科学者設計上の寿命終えた玉兎号が、より多く科学探査データ収集することに期待している」とコメントしている。 結局、これ以降玉兎号観測通信機器稼働して自走不可となった2015年10月には月面で最も長く稼働したローバーになったとされる2016年8月中国国家国防科技工業局玉兎号稼働停止した発表した

※この「月面ローバー」の解説は、「嫦娥3号」の解説の一部です。
「月面ローバー」を含む「嫦娥3号」の記事については、「嫦娥3号」の概要を参照ください。

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