ぼたん‐づる【×牡丹×蔓】
ぼたんづる (牡丹蔓)




●わが国の本州から四国・九州、それに朝鮮半島や中国に分布しています。日当たりのよい野原や道端、林縁などに生えます。葉は1回3出複葉で柄があり、対生します。8月から9月ごろ、茎の先端や葉腋に短い円錐花序をつけ、白い花を咲かせます。4個の花弁のように見えるのは萼片です。花後は渦巻き形の果序となります。名前は、葉のかたちが「ボタン」に似ていることから。
●キンポウゲ科センニンソウ属の落葉蔓性木本で、学名は Clematisapiifolia。英名はありません。
牡丹蔓
ボタンヅル
(牡丹蔓 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/31 03:38 UTC 版)
ボタンヅル | |||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
福島県会津地方 2008年8月
|
|||||||||||||||||||||
分類 | |||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||
学名 | |||||||||||||||||||||
Clematis apiifolia DC. | |||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||
ボタンヅル(牡丹蔓) |
ボタンヅル(牡丹蔓、女萎[1]、学名: Clematis apiifolia)は、キンポウゲ科センニンソウ属の落葉つる性半低木。有毒植物。
特徴
つるの長さは、2-4mになり、茎の基部が木質化する。葉は1回3出複葉で、長い葉柄をもち茎に対生し、小葉は長さ3-6cmの卵形で先端はとがり、縁は不ぞろいな鋸歯状になる。
花期は8-9月で、茎の先端や葉腋から3出集散状の花序を出し、径1.5-2.0cmの白色の花を多数つける。十字型になる4枚の花弁に見えるのは萼片で、花弁はない。萼片は長楕円形で外側に短毛が生える。雄蕊、雌蕊は多数ある。果実は卵形の痩果で、花後、花柱が羽毛状に長く伸びる。
和名は、葉の様子がボタン(牡丹)に似、つる性であることからついた。
分布と生育環境
日本では、本州、四国、九州に分布し、山野の日当たりのよい草原や林縁などで、低木林や他の草などにからんで生育する。世界では、朝鮮、中国の暖帯から温帯にかけて分布する。
下位分類
- コボタンヅル Clematis apiifolia DC. var. biternata Makino -葉が2回3出複葉で、本州の関東地方、中部地方に分布する。
脚注
参考文献
- 佐竹義輔・大井次三郎・北村四郎他編『日本の野生植物 草本Ⅱ 離弁花類』(1982年)平凡社
- 林弥栄編『山溪カラー名鑑 日本の野草』(1983年) 山と溪谷社
- 米倉浩司・梶田忠 (2003-)「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
「牡丹蔓」の例文・使い方・用例・文例
- 牡丹蔓という植物
牡丹蔓と同じ種類の言葉
固有名詞の分類
- 牡丹蔓のページへのリンク