熱帯収束帯の南北移動とは? わかりやすく解説

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熱帯収束帯の南北移動

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/23 14:33 UTC 版)

熱帯収束帯」の記事における「熱帯収束帯の南北移動」の解説

熱帯収束帯地上から見た太陽の位置南北に動くのにあわせて南北移動する北半球が夏となる7月前後には、サハラ砂漠アラビア半島ヒマラヤ山脈付近中国長江流域南西諸島マリアナ諸島ハワイメキシコ南部中米南米ギアナ地方分布し、これが最北分布地域となる。この時期日本のすぐ南の海上にまで分布している。梅雨多雨は、熱帯収束帯から流入する高温多湿空気影響もある(梅雨場合熱帯収束帯東風北向き曲げられ亜熱帯高圧帯割り込んで偏西風帯に流れ込んでいる)。 南半球が夏となる1月前後には、ギニア湾岸~セーシェルインドネシアバヌアツフランス領ポリネシアガラパゴス諸島アマゾン付近に分布し、これが最南分布地域となる。 南米アマゾン西アフリカ付近年間通して熱帯収束帯となるが、インド洋太平洋で大きく移動する分布域をみると、陸地沿った分布をしているようにも見えるが、これは陸地海洋よりも暖まりやすくその分上昇気流が強いことが影響している。 このため季節によって熱帯収束帯からはずれる地域乾期を持つことになる。この地域は、陸上ではサバナなどの草原疎林からなる地域多くサバナ気候熱帯モンスーン気候呼ばれる気候帯属することが多い。一方年間通して熱帯収束帯のもとに置かれ地域一年中湿潤である。熱帯雨林覆われ熱帯雨林気候であることが多い。 ただ、熱帯収束帯毎年同じ地域分布するわけではなく変動があり、平年以上に熱帯収束帯覆われる多雨になる一方熱帯収束帯覆われない少雨続き旱魃になってしまう。 季節移動する熱帯収束帯はしばしば、「モンスーントラフ」(monsoon trough)という気象用語呼ばれることがあるそもそも熱帯では天気図上に円形低気圧はほとんどなく、代わりに細長いトラフ低圧帯低圧部)が存在し、これが低気圧特有の天気もたらす熱帯収束帯大規模なトラフであり、数週間数カ月わたって停滞してモンスーンもたらすことから、こう呼ばれている。

※この「熱帯収束帯の南北移動」の解説は、「熱帯収束帯」の解説の一部です。
「熱帯収束帯の南北移動」を含む「熱帯収束帯」の記事については、「熱帯収束帯」の概要を参照ください。

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