熱帯多雨林の意味で
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/10 19:10 UTC 版)
「ジャングル (森林の型)」の記事における「熱帯多雨林の意味で」の解説
他方、熱帯多雨林を指す言葉として、ジャングルは広く通用するようになっている。例えば上記の初島 (1978) がジャングルが通常の熱帯多雨林ではないと力説しているシリーズでも竹内 (1978) はアマゾンの森林生態に関する記述の題名に「アマゾン・ジャングル」を採用し、そのなかで「典型的な熱帯多雨林(いわゆるジャングル)」と書いている。ビジュアル博物館シリーズの『ジャングル』もこれと同じく、その記述の最初に「ジャングルとは?」と題し、「ジャングルすなわち熱帯雨林」と書き出し、その価値の高さ、多様性と未知について述べている。 日本語辞書においても、多少記述の詳しい書では、例えば小学館『日本国語大事典』第2版では「樹木が密生し下生えの繁茂した熱帯の森林」としたうえで「熱帯雨林を指すこともあるが、その周辺の森林」を指すことが多い、と正確に示されている。『広辞苑』第七版の場合、「主に熱帯の高温多湿の地にある、繁茂した草木で覆われた地。密林。」とあり、これが熱帯多雨林を指すものか、それとも異なるのか曖昧である。『岩波国語事典第三版』では「密林。おもに熱帯地方の原始林」とあり、これは多分に熱帯多雨林を指していると取れる。 英和辞典では、jungleの訳として「ジャングル」があるのは当然として、完全日本語としてはほぼ必ず「密林」が示されている。むしろそこに熱帯雨林がある例がほとんどないようである。
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