太陽の位置
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/11 06:22 UTC 版)
太陽はオリオン腕の内側の縁近く、銀河中心から7.94±0.42 kpcの距離にある局所恒星間雲と呼ばれる星間雲に属している。太陽系が属している腕と隣のペルセウス腕との距離は約6500光年である。太陽系は銀河系におけるハビタブルゾーンの中にあると考えられている。 太陽が銀河系内を運動する方向を太陽向点と呼ぶ。太陽の銀河系内運動の標準的な方向はベガの近くのこと座とヘルクレス座の境界付近で、銀河中心から約86度の方向である。太陽の銀河系内の軌道はほぼ楕円軌道で、これに銀河系の渦状腕や一様でない質量分布による摂動が加わっていると考えられている。太陽は現在、この軌道上の近銀点(銀河中心に最も近づく点)の手前約1/8の位置にいる。 太陽系が銀河系内の軌道を一周するには約2億2500万から2億5000万年ほどかかり、太陽系が誕生してから現在までに約20から25周していると考えられている。太陽系の軌道速度は217km/sで、約1400年で1光年、8日で1天文単位進む。
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