火星三部作
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/23 06:31 UTC 版)
![]() |
この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。(2013年1月)
|
火星三部作(かせいさんぶさく)は、神林長平によるSF小説のシリーズ。『あなたの魂に安らぎあれ』、『帝王の殻』、『膚の下』の三作からなる。
概要
月と地球の戦争によって地球が荒廃し、人類が滅亡の危機に立たされた遠未来。地球の復興が完了するまでの250年の間、テラフォーミングによって居住可能になった火星へと移送され、冷凍睡眠下に置かれる事となった人類の、火星への旅立ちから地球への帰還までを描いている。
「火星」三部作となっているが、『あなたの魂に安らぎあれ』は人類の地球への帰還、『膚の下』は人類の地球からの旅立ちと地球復興計画の始まりが描かれており、火星を舞台としているのは『帝王の殻』のみである。
刊行されたのは『あなたの魂に安らぎあれ』(1983年)、『帝王の殻』(1990年)、『膚の下』(2004年)の順番だが、時系列は『膚の下』、『帝王の殻』、『あなたの魂に安らぎあれ』の順となる。なお、『あなたの魂に安らぎあれ』と『帝王の殻』は『膚の下』の刊行に伴って若干の修正が加えられている。
既刊一覧
- あなたの魂に安らぎあれ
-
- ハードカバー(1983年、早川書房SFノヴェルズ ISBN 4152004010)
- 文庫(1986年、ハヤカワ文庫 ISBN 4150302154)
- 帝王の殻
-
- ハードカバー(1990年、中央公論社 ISBN 4120019020)
- 文庫(1995年、ハヤカワ文庫 ISBN 4150305242)
- 膚の下
-
- ハードカバー(2004年、早川書房 ISBN 4152085614)
- 文庫(上下巻)(2007年、ハヤカワ文庫 ISBN 4150308810(上) ISBN 4150308829(下))
関連項目
火星三部作
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/13 06:04 UTC 版)
「キム・スタンリー・ロビンソン」の記事における「火星三部作」の解説
ロビンソンの最も有名な作品である。火星に科学者や技術者が初めて入植する様を描くというSF作品である。『レッド・マーズ』、『グリーン・マーズ』、『ブルー・マーズ』 の3作品からなり、題名の色がこの三部作での火星の変化を表している。2027年、火星への最初の植民団が地球から飛び立つところから始まり、200年に及ぶ未来史となっている。最終的に火星は地球化され多くの人々が住むようになり、政治的にも社会的にも多様化する。 様々な登場人物の人生が折り重なるように描かれている。科学、社会学、政治学を深く掘り下げており、物語の進展と共に発展していく。ロビンソンが科学とテクノロジーを愛していることは明らかだが、人間性という大きな柱とのバランスをとっている。ロビンソンが特に興味を持って描いたのは、生態学的持続可能性、性的二形、科学的方法である。 The Martians (1999) は火星三部作の世界と登場人物を扱った短編集である。また、Alexander Winnによって開発、運営されているスマートフォン・タブレット向けシミュレーションゲームTerraGenesisは本作にインスピレーションを得て開発されたと公式に表明している。
※この「火星三部作」の解説は、「キム・スタンリー・ロビンソン」の解説の一部です。
「火星三部作」を含む「キム・スタンリー・ロビンソン」の記事については、「キム・スタンリー・ロビンソン」の概要を参照ください。
- 火星三部作のページへのリンク